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はち

ようやくできました

ご飯シーンです

ブックマークや評価、ありがとうございます

まだご飯も届かないし、話し合いをしているようなのでスマホしてよう。


「おーけー、ぐるぐる。この世界の神様について教えて」


『はい、こちら「だめだめー!」』


あ、何か邪魔が入った。この声は…


「はーい!神様でーす!このゴーレムいいねぇ、ちゃんと泊まるところにも祀ってくれるなんて!信仰心があるので加護あげちゃう!」


レンゲがぽわぽわひかった…

うわあ、なんか神様がいるよ、姿が見えないけども。光ってるというよりも透明なベールかなにかで、うーん、うまく言えないけど空間が揺らいでるような?

そこにいるのに、認識できない。でも、確かにいる。


「考えてるとこごめんねぇ。でも、だめよ!そのスマホっていうんだっけ?それに聞いちゃうなんて野暮なことしないで☆さ、まだまだ冒険を楽しんで!じゃ、教会にもくるんだよ!プレゼント用意してあるんだから!!じゃあね☆」


一方的に喋って帰っていった?帰ったのかな…?


「…レンゲ、なんともない?鑑定してもいい?というよりも、さっきのは神様なんだよね?というより鳥居ないけど、祀ってるの!?」


「神様だよ、たまにお話する。簡易鳥居作れるようになった。これだよ。鑑定はしていい」


わー、簡易鳥居。ネックレスみたいなやつか。

巫女じみてきたねぇ。


「おーけー、ぐるぐる。レンゲの情報おしえて」


『はい、こちらになります。

『レンゲ

巫女の力をもつゴーレム

【$@#¿£+¿の加護】』』


文字化けか〜。あー、まだ私がこの世界の神様の名前を知らないから?そうだよねえ…

3柱いるっぽいな、管理人、神様、無記名の神様。


トントントン


あ、ノックの音だ。


「はーい、開いてます。どうぞ」


そういえば、隣の部屋でお話してたんだっけ、青い糸がなんちゃらで…

神様がでてきて、そういうのが一気に吹き飛んじゃったよ。


「ヒトミ、待たせたな。今日の食事だ。こちらで食べるか?それともそっちの部屋で食べるか?私達も食事にするが」


「お話は終わりましたか?終わったならそちらで食べたいです。今後のお話も聞きたいですし」


「うむ、そうだな。それに護衛の方の紹介もまだだったしな。そちらの方もよろしいか?」


サラさんが向こうの部屋にいるであろう護衛の人に話しかけた。

返事はなかったけどサラさんが頷いてるので、一緒にご飯を食べるのであろう。

今日のご飯はなんだろなー。


「ハク、イチゴ、ご飯の時間だよ。起きて。レンゲはここで待ってるかな?それとも一緒に来る?」


《私は待ってる》


『ハラヘリ…ネム…』


「サラさんお待たせしました。今そちらに行きますね」


ハクもイチゴも眠そうだけど、のろのろ移動してる。

ふたりとも一緒に暮らし始めてからどことなく似てきたな。

くすり、と笑って私もついていく。

スミレちゃんはいつの間にかいなくなってた。神様と話してるときにでかけたのかな。


・・・・・


「おっ、きたか。なかなかいい話してたぞ。スミレは外出か?俺もちょっと遊びに行ってくるわ」


隣の部屋についたら、サラさんたちの話を聞いていたナツメくんが話しかけて消えた。これだから自由人は…いや、自由精霊か…


「どうした、ヒトミ。こちらだ」


あ、他の人には姿見えないから変なとこ見てる人になってたや。

机の上には美味しそうなご飯がずらり。

味見してくれたのかな、既に手を付けられてる形跡が…

宿まで信用ならないの、物騒だな。


「お待たせしました。私はジョン。今はトラクター様の護衛をしているが普段はルーズベルト様の護衛だ。先程は名乗らずに失礼した」


おお、気になってた護衛の獣人。なんの獣人なんだろうなあ。

人に近い…、猿とかそういう?なんの獣人なのか聞くのはマナー違反なのかしら、難しい。

この世界のマナーみたいなの、どこで習ったらいいんだろう。

というか男性?女性?それすらもわからないけど、名前からして男性かな?


「こちらこそよろしくお願いします。にしても、ご飯、とっても美味しそうですね!お腹ぺこぺこです。ハクたちも、ご飯いただこう」


「これは失礼した。さ、こちらへ」


ジョンさんが席を作って取り分けてくれる。至れり尽くせりですね。VIP対応かしら。ご厚意に甘えてしまおう。

ハクたちはというと…


『コレウマイ、モット』


ワフワフ…


めちゃ食べてましたね、サラさんがよそってくれていたよ。

というかイチゴ、喋っていいの!!??

…なんだか、うちの子がすみません。

さ、ご飯を食べましょうか。


「いただきます!」


んー!お肉がふんわり。油淋鶏みたいな感じだけど、中のお肉は鶏ではなさそう。ふんふん、揚げ物はあるのね。

パン粉とかもあるのかな、美味しい…ご飯が欲しくなるぅ

こっちは違うお肉…茹でて、いや、これは蒸し焼きしてある足の部分だね、生ハムの木みたいにおいてあるけど、これはこれで。

北京ダックみたいな感じだねえ、ご飯がほしい…これは包んで食べるのね。


心の中で食レポをしながら食べていたら、サラさんとジョンさんが私を見ているのに気がついた。

なんかやらかしたっけ…?


「あの、ご飯に夢中になってました。何かありました?」


「いや、なに、旨そうに食べるなと思っていただけだ。それと先程の会話が気になるだろうにそれに一切触れないのも面白いなと思ってな」


ジョンさんが笑いながら教えてくれたけれども、フラグっていうんでしょ、こういうの。

首を突っ込んだら最後やばいんですよ、こういうのは。


「…分別のある大人なので。それよりも、ここのベッドがふわふわなのですが、レグホーンさんたちの羽だったりしますか?あと布団、売ってたりしますか?」


気になってたんだよね、ここの宿のオーナー、ニワトリ(多分)だし。

売ってたらほしいなあ、買いたいなあ、洞窟に置きたい。

マットレスは柔らかいより固いほうが好きだからここのじゃないところがいいかな、夢が広がる。


「いやあ、何度か泊まってるけど聞いたことなかったな。ヒトミ、面白いな。あとで聞いておいてやろう。他に気になることはあるか?」


ジョンさんにめちゃくちゃ笑われたけど、聞いといてくれるなら良いとしよう。質問タイムかあ、それなら。


「もし可能だったらジョンさんは何の獣人なのか教えていただけたらな、と。そもそもこの世界で種族を聞くのは失礼なことだったりしますか?」


「そうだな、そもそも何の獣人であるのかこだわらない人も多い。種類もたくさんあるからな。聞くだけで失礼になるということはないが、困惑するものもいるであろう。私は人族とドワーフ族と獅子族の血が入っている。ただ、例えばそうだな、獅子の獣人といわれたらその血を誇りに思っている者が多い。そういう者にはあまり種族を聞かないほうがいいだろう。ま、聞かずとも自らいうであろうが」


なるほど、要塞にいるときに冒険者ギルドマスターのイリヤさんとかが教えてくれたのはそういうことか。これからはあんまり聞かないようにしよっと。


「ありがとうございます。そうだったのですね、気をつけます」


勉強になったし、やはり人にちゃんと聞いたほうが分かることが多いなあ、ハクやイチゴは魔物だし。マナー講師みたいなのがほしい。

スマホも面倒だったりするんだよね、人前でいじれないからなあ…


「よく食べるな、お前たち!いいぞ!」


ぼけーと考え事をしていたら、嬉しそうなサラさんの声が聞こえたのでみてみると目の前のたんまりあったご飯がなくなっていた。


『モウタベラレナイ ネル』


ワフゥ…


「えっ、そんな食べられたのね、というより、すみません。サラさんとジョンさんのご飯が…!」


そうだよ!給仕してもらっちゃってたけど!違うじゃん。

この人たち護衛だけど、特にジョンさんは私の護衛ではないし。別に給仕しなくてもよかったじゃん。

馴染んでしまっていた…


「いいんだ、我々は。あとでまた食べられるからな」


「すみません、あ、じゃあ、ちょっと待っててください」


一旦部屋に戻って、え、レンゲがまたなんかしてる、いや、ここら辺に、あったあった。


「これ、もしよかったらどうぞ」


さっきまで小腹がすいたといってたみんなにだしてた残り物。まだ収納にはあるけど、アポーの実とかね!


「…本当にいいのか?持っていけば売れるぞ?」


「これからお世話になりますし、まだあります!そして、もうお腹いっぱいなので」


お近づきの印にね。賄賂ともいう。

サラさんにはまた別にあげるよ!


「…そうか、有り難く」


「受け取ってくれて良かったです。私ももうお腹いっぱいなので、部屋に戻ってますね。サラさんはずっとこの部屋に?」


「私はずっといるぞ。何かあったらこれを鳴らしてくれ。本職の侍女とまではいかぬがヒトミの手足となろう。また、ベルが鳴ったらすまぬが部屋からでてきてくれないか?」


そういってサラさんから小さなベルをもらった。かわいい。緑色のベルだ。


「わかりました!じゃ、ハク、イチゴ、行くよ」


ハクとイチゴを連れて一旦部屋に戻る。

ふぅー、食べるだけだったけど疲れるね。

気心してる人と美味しいご飯食べたいなあ…

次は青い糸とかです

部屋にいるから会話ばかりになってしまう

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