よん
予約投稿がうまくいかなかった
拾ってきた荷物、といってもとりあえずで拾ってきたものだし、使えるかしら。
蔦、枝、どんぐりに似たやつ、イチゴみたいなやつ、ブルーベリーみたいなやつ、綺麗な葉っぱ、手頃な石、杖になりそうな木の枝…
うーん、食べられるかどうかとかだけでも分かればいいんだけど。
異世界で魔法があるなら鑑定とかできそうなもんだけど、どうしたもんだか。
スマホが特別なら、カメラでわかるのでは！？
……やってみよう。
できた！
カメラに写ってれば詳細が分かる仕様なのね、でかしたスマホ！
んー、なになに…
『蔦
ただの蔦
紐やロープの代わりになる』
やったー！これをなんやかんやしたら靴ができるのでは！？
せめて草鞋みたいなのは作りたいよね、どうすればいいんだかさっぱりだけど。
『枝
ポララコの木の枝』
ポララコとは…？とりあえず木の枝ってことでいいのかな。
さてさて、お次は食べられるでしょうか。
どんぐり（仮）、いちご（仮）、ブルーベリー（仮）は！
『チャコイの実
割って煎じて飲む
美容健康によい』
あー、水がない今これを飲むのはまだ先ってことなのね…どんまいどんまい
でも、いいもの持ってきたな〜最悪舐めよう
美容健康にいいってことはこの乱れた食生活でもそこそこな感じになるかしら
『イッチ
ラビが好んで食べる果実』
ラビってなんだろう…うさぎ？かな……
これはとりあえず食べ物！食べれそうなの見つけられたのは幸先がいい！！
『ラール
ベリーに似た実
食べると麻痺が３日ほど続く』
ベリーっていうのがあってそれは食べれる形なのか、ラールというのね、これはだめ。
一緒に葉っぱも持ってくれば見分けがついたのかな……
とりあえず他のも鑑定してみたけど、それはまあ、見たままだったから良し。
名前はまあ、後で覚えればいいよね！！
はー、ということは、この赤い実は食べられるってことだね、ふむ。
さっきなんかいたけどなんだったんだろう。
ここには風の音くらいしか聞こえないし、洞窟に入ってこられないようになっているとか？？
不思議に思ったので、スマホをもって洞窟にカメラを向けてみる。
『鑑定不能』
んー…、わかんないのか。
外ならいけるかな。
あ、これだと普通の風景画になるのか。
近さが問題？ズームしてもだめ…
自分で近づかないといけないってことか。
よし、ちょっと洞窟近くの葉っぱとかもみてみようかな。
ついでにそろそろビニールに水が溜まったかみてみよう。
結果、ビニールには２口ほど溜まっていました！お水！
異世界のお水！やったああああ
といってもすぐ終わりそうなので、今少し口の中を潤すだけにしてまたおいておきますね。
魔法が使えたらお水がでるのかな、どうかな。
ここの洞窟が安全だって分かったら魔法の練習をしてみるのもいいかもしれない。
洞窟の近くに同じ草が生えてるんだけど、これは食べられないのかな。
『ヨケール草
害虫や魔物が嫌う草』
食べられないけど、最高なものじゃないですか！！
これがあるからここらへんには危険がないってことかな？
ありがたい…ありがたくはないけど、なんなら洞窟に食料とかそういうのも欲しいし、衣食住整っていて欲しいけど、これは助かります、管理人さんありがとう。
よし、それじゃ、初めての異世界。
食糧問題もなんとなくふわっと解決したし、ちょっとは生きていけそうってことも分かった。
靴を作るぞー！
……作り方わかんない。
「おーけー、ぐるぐる。草鞋の作り方教えて」
・・・・・
日もくれて真っ暗になってしまった。
月明かりも多少は入ってくるけど、奥にいくと真っ暗。
外はなにかの唸り声みたいなのが遠くから聞こえるから、生き物はいるんだよな。
異世界か……
どうしてこんなことになってしまったのか、、、
興奮状態だったからか、今まで実感なかったけど、怖い。
生きていけるのかな、私。
外をみてみると日本にいたよりも月が青いし、カラフルな星がたくさん見える。
本当に異世界なんだよな。
ここが現実。
日本にいた頃はなんとなく生きて、それなりに幸せで、このままずっと生きて過ごしていくのだと漠然と思っていたけど。
やっていくしかないんだよな……
魔法とかも出していきたい
