私達の願い
また遅くなりました、すみません。これから、投稿できない日は前日に後書きに書くようにします。
今、私たちは作戦会議中です。
「じゃあ、ベルを取り敢えず女王にするのはどうだ?」
いや、無理無理。
「トウヤ様、それでは嘘だと知られた場合どうするんですか?」
そう発言したのはアルカディアさん。助け舟ありがとう、アルカディアさん。
「そうですよ、それに私にそんな大役はこなせませんよ」
「そうか、それもそうだがトウヤ様はやめてもらえるか? 様ってな」
トウヤさんがアルカディアさんにお願いをした。
様だと確かに少し堅苦しいですね。
「分かりました。ではどう呼べばよろしいでしょうか?」
「そうだな、トウヤでいいけど」
「分かりました、トウヤ」
え? 私はトウヤさん呼びなのに!
「トウヤさん! 私もとっトウヤでいいですか……?」
実際言ってみると恥ずかしい……
「ああ、もちろんいいぞ。顔ちょっと赤いけど大丈夫か?」
「大丈夫です!」
「話は戻りますけど女王はもう亡くなったことにしてその訃報を知らせに来た使者ということにするのはどうですか?」
私が恥ずかしがっていると、それを断つ様にアルカディアさんが会話を切った。
まだ恥ずかしいけど……
でも切り替えないとね!
「下手にそんなことをやったら俺らが危なくないか? 人族を嫌ってるんだろ?」
「そうですね、どうしましょうか?」
また疑問符を浮かべるアルカディアさん。
「そうだ! ベルをその女王の子供ってことにして継ぐ気はないと言えばいいんじゃないか」
「それは、いいですね!」
「でも耳で気づかれるんじゃ?」
さっきのアルカディアさんの話だと、耳で気付かれそうだけど、
じゃあ、最初は何故女王様と間違えられたんだろう?
「なら作ろう! 小道具作成!」
「これは?」
「見ての通りつけ耳だ。それで俺とアルカディアは道中守ってくれた人族の優しき戦士みたいな、どう?」
本当に気付かれないのかな?
♦︎♢♦︎
「何故継いでいただけないのです! 私達には女王様が必要なのです!」
私は今街の広場のようなところでつけ耳をつけて国の人達に説明している。
「このまっままで……いいとおっ思いますか?」
上手く話せない……アルカとは会って間もないけど話せるのにー。
アルカというのはアルカディアさんのことであの後も会議は続いてその時にあだ名で呼んで欲しいということで私なりに考えた結果なのです。単純すぎるかなって思ったけど、喜んでくれたので良かった。
「と言いますと?」
今から1番大事なことを言うので身を引き締めるために大きく息を吸う。ここはしっかり言わないと! 怖気ついちゃダメ!
「もう! 差別はやめましょう! 赤目の子達だって黒い髪の子達だってそういう風に生まれたくて生まれてくるわけじゃない!」
アルカの事もあり、エルフ族の人達も容姿で子供が忌まれることもあると知った。
頭で流れるのは私の今までの苦痛の時間。
話を続ける。
「子供って大切なものでしょう? それなのに守ってあげなきゃいけない大人達がその子達を傷つけたら! その子達は誰に守ってもらったらいいの!」
「しかし、赤目や黒髪のエルフは災いを呼び寄せるのでは!」
「そうだよな……」
「ちょっと無茶ね……」
周りのエルフの人達はガヤガヤし始めた。
アルカによると全くのでっち上げだとは証明されているらしいけど今まで、いやアルカの祖母の代まではそのことを発表しようとした魔法学者達は女王たちによって消されたらしい。
「では見た人はいるのですか? その子のせいで起きた災いを!」
「いや、それは無いですけど……」
「第一被害が出る前には対処していますし……」
対処……
アルカが言ってたけど、やっぱり殺すという事かと思う。
「じゃあ、アル、母はどうなのですか?」
「女王様は今いらっしゃるのですか!」
「はい」
そして広場のステージ傍からアルカが出て来る。と言っても姿は白い髪に緑の目で背丈も元より高い凛とした1人の女性のものだけど。
これはトウヤさんの作戦でトウヤさんのスキルで見た目だけアルカの母の姿にして――――
「今までの話は後にして、わたくしを見てください!」
その言葉と同時にその姿は元のいや、アルカ本来のものとなった。
――――皆の前でそのスキルを解くというもの。




