僕が君だけに贈った指の輪。
僕の国では、好きな子と一緒に居てはいけない事になっている!
誰が作った法律なのか、、、?
結婚相手も、1番の人とは結婚できない!
2番手、3番手、もしくは、、、お見合い相手などだ、、、!
凄く相手の事が好き過ぎるとうまくいかないとか、、、!
本命の恋人や本当に心から好きになった結婚相手とは、、、?
一緒に居る事さえできない!
・・・でも13歳までは好きな相手と一緒に居てもいいと法律で認められている!
子供のうちは、、、【自由恋愛】の方がいいとされたからだ、、、!
そして、、、?
『ラブハートシステム』と言うモノをこの国の権力者たちが
他の国の技術者を呼び寄せてつくらせたらしい、、、!
所謂、、、?
【好きな人に反応する、、、心拍数や心臓の高鳴る回数や噓発見器が
1つになったモノを右腕につけさせられる】
それを付けていると、、、?
お互い好き同士か、、、?
片方が好きなのか、、、?
音や色で分かるらしい、、、!
音がなれば、、、直ぐに国の警備員に捕まり、二度とその人とは
会うことが出来ないらしい!!!
それに捕まった人は何処に、連れて行かれるのかも誰も分からない、、、!
▽
僕の名前は 『マーカス・シーグラン』まだ僕は12歳だよ。
僕の好きな女の子の名前は 『シュエル・ハイタス』僕と幼馴染で歳も一緒。
僕とシュエルは、残りの1年間の間は一緒に居ようと決めていた、、、!
そして僕がシュエルに言う...。
『大人になっても、ずっとずっとシュエルと一緒にいたい!』
『ワタシもよ! マーカス!』
『ねえシュエル、、、?』
『なーにマーカス、、、?』
『僕から君に指の輪を贈りたいんだけどいいかな、、、?』
『・・・・・・えぇ!? 指の輪ってなーに?』
僕は右手の親指と人差し指で〇を作って、シュエルの左手の薬指に通した。
『これで! 僕たちはずっとずっと繋がっているよ!』
『わーあ! 嬉しい! ありがとう、マーカス!』
僕とシュエルの永遠になくなる事のない指の輪に二人で愛の誓いをた立てた!
【貴方 マーカスは、永遠にシュエルを愛する事を誓いますか?】
『はい!』
【貴女 シュエルは、永遠にマーカスを愛する事を誓いますか?】
『はい。』
僕とシュエルは強く抱きしめ合った、、、!
*
僕とシュエルは、13歳の1年間をほとんど二人で一緒に過ごした、、、!
僕の両親も、シュエルの両親も僕たち二人の関係を知っているからこそ!
何も言わずに、僕たち二人を好きなだけ一緒に居させてくれたんだと思う...。
お互いの両親は、僕たち二人が一緒に居る事を許してくれていたんだ、、、!
でも、僕のお父さんは僕に何度も同じ事を言っていた。
『マーカス、シュエルと一緒に居れるのは、、、この1年間だけだ、、、!
それ以降は、もうシュエルの事はきっぱり忘れなさい! いいね!』
『・・・そんなの、嫌だ!』
『今、シュエルと一緒に居たくないのか、、、?』
『そんなの! 居たいに決まってるだろう!』
『じゃ残りの1年間はお前の好きにすればいい!でもそれ以降は許さん!!!』
『・・・・・・お父さん、』
『お前も辛いと想うが、男は退き際も大事だ!!!』
『・・・あぁ、分かったよ、』
『よし! それでいい!』
*
その頃、、、?
シュエルの家でも、シュエルは母親に毎日のように言われていた、、、!
『分かってると思うけど、、、?』
『・・・・・・・ううん、分かってるよ!』
『これは! どうする事も出来ないのよ~! 国の法律で決まっているの!
シュエルも分かるでしょ...?』
『・・・ううん、』
『私も若い時は、好きな男の子がいたのよ! でも、その人とは恋人すら
なれなかったわ! 出逢うのが遅すぎた、、、! もっと早く出逢っていれば
少しは一緒に居れたかもしれない、、、!』
『・・・・・・お母さん、』
『それにね、、、? 私の仲がイイ女友達が好きな人と13歳を超えても
一緒に居てね! 捕まったのよ~その後の事は誰も分からなかった、、、!』
『・・・・・・その人たち、どうなっちゃったのかな、、、?』
『・・・噂ではね! 国の地下で死ぬまでこき使われているとか、、、?』
『・・・そんな、、、!?』
『シュエル! 貴女に何かあったら、、、? 私はもう生きていけないわ!』
『お母さん! 大袈裟だわ! でも、、、約束は守るから!』
『えぇ!』
▼
そして、、、僕とシュエルの残りの1年間が終わった、、、。
僕とシュエルは、もう会うことすらなくなっていた......。
あんなに、毎日のように一緒に居たのに、、、!
もう会えないなんて、、、!
僕は、ずっとシュエルの事が忘れられない、、、!
きっと、シュエルも僕と同じ気持ちなんだと思う、、、。
*
そして、、、あれから50年が経った、、、!
結局、僕はシュエル以外の女性と結婚して、3人の子供を育てて、、、!
今では、孫も6人いる、、、!
妻は、10年前に病気で亡くなってしまった、、、!
*
ワタシも、もうおばあちゃんになってしまったわ!
あれから、ワタシは1度もマーカスに会っていない、、、!
ワタシは、16歳の時にお見合いをして、、、。
その人と結婚したのよ!
ワタシは、子供も授かり二人の子供を育てて、子供たちは一人立ちしていった!
ワタシと一緒に暮らしてきた旦那さまは、5年前に事故で亡くなったの、、、!
今は、独り寂しく暮らしているわ!
あぁ! そうそう!
【好きな人と恋人や結婚できない法律は、3年前に廃止になったわ!】
今は、自由に恋愛していいのよ~!
右腕に付けていたモノも、誰も今では着けていないわ!
『そう! 恋愛は自由なのよ~!』
▽
そして、、、!
偶然、僕はシュエルとまた出逢う事が出来た、、、!
『ひょっとして、、、君はシュエルかい、、、?』
『・・・・・・えぇ!? マーカスなの?』
『あぁ~ずっと会いたかったよ~!』
『ワタシもよ!』
そして僕とシュエルは、今、また二人一緒に居る、、、!
僕はシュエルにまたあの時のようにこう言った、、、!
『ねえ? シュエル、、、!』
『なーにマーカス、、、?』
『あの時の事を覚えているかい、、、?』
『・・・・・・えぇ!?』
僕はまた、右手の親指と人差し指で〇を作って、シュエルの左手の薬指に通した。
『今度こそ! 死ぬまで僕と一緒に居てくれるかい?』
『もちろんよ! マーカス!』
僕とシュエルは優しく抱きしめ合った...。
二人は、、、?
ずっとずっと、死ぬまで一緒の時間を過ごしました。
幸せな優しい時間がずっと、二人の間で今も続いています。
最後までお読みいただきありがとうございます。