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Pandora   作者: 夕の満月
第二章 願望
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小さきもの③


「どういう意味?」


「‥‥君も今まで色々な所を回ってきたんだと思う。その時に人同士、魔族同士でも争ったりしているのは見たりはしてないかい?」


「それは‥‥」


「種族の差が無くてもやっぱり争いは起こるし、感情というのは不安定で歯止めが効かなくなる事もある」


「なら‥‥争い自体を無くせと?」


「いや、争いの元となる怒りや妬み、そして‥‥生きるために仕方なく悪と呼ばれる物に手を染めたりする。それを無いものとしても、今度は発散できずに溜め込んだ心に耐えきれず押し潰されてしまう人も出てくるだろう」


「なら‥‥」


「感情を制したり無くすかい? 一部だけなくなった‥‥欠損した心を持ったものを意図的に作るとしたら、それはもう別の生き物なんじゃ無いかな。君は神にでもなるつもり?」


「‥‥」


「ごめん、少し言いすぎたね。でも上手く折り合いをつけなければならない事も有るんだよ」


「シキは魔族に生まれて、それでもこのままで良いと思うの?」


「魔族に生まれて後悔した事はない。‥‥これは強がりか、後悔はしたと思う。ただ、いまさら人に生まれ直したいとは思っていないよ」


「それでも僕は‥‥現状を認めたくはない」


「君は優しいんだね。なんとなく探しものが何か分かった気がするよ」


「僕は優しくなんてないよ。これは‥‥ただの自己満足かもしれない」


「まだ時間はあるんだから、最後まで悩み考えて答えを出せば良いさ」

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