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希死感

作者: さと

別に何がなくても死ななければいけない理由などなかった。ただ、僕には生きる理由もないのだった。

せめて人様に迷惑をかけず自分一人で生活できるように。という些細な親の期待に応えられずにいる。

以前手首を剃刀で切ってみたが、死にますアピールのようになってしまいひどく恰好が悪かった。

首吊りも試みてみたが、アレは苦しいよりも何よりも頸動脈が圧迫され、余りの痛さに頓挫した。痛くてやめるということは、結局僕には自死をする覚悟も勇気も気合もないのだ。


よく人は、死ぬ気になれば何でもできるというが、死ぬことすらできなかった人間は、やはり何にもできないのではないかと思う。


そんなことを思いながら、僕は次の自殺法を考えているのだった。

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