そもそもの話
※この作品は恋愛ジャンルに分類していますが、一般的なラブストーリーではありません。
漫画家である僕が、なぜ女風セラピストを経験したのか――その経緯や学びをまとめた、創作日記のようなメモです。
男女の関係や性について考えるきっかけになれば嬉しく、そういう意味ではみなさんの恋愛にもつながるかもしれない…そんな思いから、このジャンルを選びました。
なぜ漫画家のあなたが女風セラピストをしたのですか?…という本を描きたい。
というタイトルを見てお分かりかと思うけど、これは実話で今の僕の思いである。
そもそもなんでタイトルのような思いを抱くようになったのか。
今回はそれを書いておきたい。
僕は漫画家をしている。
プロになってからもう10年以上は経つ。
新人賞などはオリジナルでとったけど、世に出てる作品はすべて原作や原案がある。
お世話になった先生から、
「オリジナルは描かないんですか?」
なんて言ってもらったことはあるが、
「いつか描きたいです」
としか言えなかった。
特に世の中に発表したいことなんてなかったのである。
それに、有名になりたい気持ちもなかった。
表現者として社会の中で生きられたら。
そのことで誰かの役に立てたら。
そういう思いくらいしかなかった。
今は読者さん、原作者さん、出版社さんの役に立てたらとせっせと頑張っている。
ただここ数年、オリジナルで描きたいことがある。
それがこのお話のタイトルの中の、
なぜ漫画家のあなたが女風セラピストをしたのですか?
につながってくる。
いや実際なんでやったの?っていうのはめちゃくちゃ聞かれる。
ただ、ここではなんでやったのかをまず語るより、
なぜこのことを描こうと思ったかを語ってみたい。
それは3つ。
ひとつは、自分のため。
ひとつは、どこかの誰かのため。
そしてもうひとつは、社会のため。
大袈裟に思うかも知れないけど、掛け値なしにそこにつながりそうに思った。
まずは自分。
オリジナルを描きたかったこと、表現で誰かの役に立つこと。
これが達成できるから。
そして、どこかの誰かのため。
性のことって謎が多い。
でも謎を謎のままにしておくのはよくない。
僕はなんとなくわかった気でいたせいでかつて離婚した。
それでいて、後に性のことを学ぼうと思っても
僕自身が納得できるようなものがなかった。
だから僕なりに解釈できるように学び、研究しないとならなかった。
女風セラピストになったのは、その学びと研究の一環だったのだ。
そして、社会のため。
男女の仲がよくなれば、社会は結構良くなると思ったのだ。
仲が悪くなった二人も、(かつての僕らも)別になりたくてなったわけじゃないのだ。
ただ男や女とはなんなのか、性とはなんなのかを知らなかったってだけで。
一応ことわっておくけど、僕は専門家というスタンスじゃない。
みんなと同じ、一般の人だ。
ただ、今くらいの心構えと性の知識があったら離婚にならなかったかも知れないな、とは思うのだ。
少なくともやりようはあったんじゃないかなぁと。
というわけで、タイトルの本を作る創作日記的なことや、
そこには書かないかも知れないお話や知識、
自分なりの性の解釈なんかもここに書いて行きたい。
本を作るモチベーション維持にもなりそうだしね。
あなたは、性を学んだことがありますか?
ではまた。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
更新は気まぐれですが、よかったらまたのぞいてみてください。