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A.K.G.S.

作者: 朝永有

正解は回り回って

いつも正しさから遠くなった

天秤は傾かずに

重さの意味を知らないままだ


刻んだ8ビート

胸の奥に響く振動

いらないや あれもこれも

熱狂と共に捨てろ


始まりの合図が聞こえた


まだ見えなくて ここではなくて

まだ知らない景色に手を伸ばすんだ


例えばそれは子どものときに

張りぼての箱の奥に閉まって

見つからないようにした

琥珀色のビー玉のよう


誰の声にも耳を貸さずに

踏み出す足は自分の意志で

言い訳も追いつかないような

スピードで進む


生活は回り回って

歯車の音を聞き始めた

天秤は揺れる度に

元の形に戻りたがった


刻んだ8ビート

胸の奥に響く振動

いらないや あれもこれも

衝動は止めないまま


まだ見えなくて ここではなくて

まだ知らない景色に手を伸ばすんだ


あの日言えなかった言葉たちが

胸の奥で燻る様に

消えない結末の残り火を

もう一度灯していた


号砲はすでに鳴り響いて

周りには誰もいなくなった

いつかは一人になるはずさ

ここから始まりだ


まだ見えなくて

ここではなくて

まだ知らない景色に手を伸ばすんだ


例えばそれは子どものときに

張りぼての箱の奥に閉まって

見つからないようにした

琥珀色のビー玉のよう


誰の声にも耳を貸さずに

踏み出す足は自分の意志で

言い訳も追いつかないような

スピードで進む


まだ見えなくて ここではなくて

消しては描いて ただ繰り返す

読んでいただき、ありがとうございました。

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