darkgame-teamC
平治と修平は墓場でろうそく探しをしていた。
「ろうそくどこだよ〜。」
平治はうんざりしたような口調でそういった。
修平もうんざりしている。もう30分も歩き探しているのだ。もうそろそろ見つかってもいいころなのである。しかし、ろうそくは見つからず、しかも、ほかのメンバーにも遭遇しない。いったいどうしたというのか。
平治は座り込んだ。
「はあ・・・。俺もうへとへとだ・・・。少し休憩しようぜ。」
「えぇ!?ここ墓場だよ?」
墓場の土の上で休憩している人なんて見たことも聞いたことも無い。
「いいからいいから・・・。はあ・・・。休め休め。」
「ふふふ・・・。これはいいネタを見つけたぞ。」
「ん?今なんか言った?」
「き、気のせいだよ!」
「うんうん。そうかもしれないな。もうつかれたあああ。」
修平は笑いかけた。
「さっきから疲れた疲れたうっさいよ。余計こっちも疲れる。」
「ごめん。でも、これだけは言わせて。」
「何?」
「もう疲れていない!」
ガクッ!修平はこけた。普通なら何でやねんと突っ込みたくなってしまう。
「何でやねん!」
そして、突っ込んだ。
こうして、幾分、緊張がほぐれた。平治はいつもぼけたりして、皆の緊張をほぐしてくれたりする。
平治が勢いよく立ち上がる。
「よっし、回復!!もういこか。」
「・・・お、おう!」
そして、またろうそく探しが始まった。
十分後。
「はあーーー。もう誰かにとられてるんじゃねえの?いったん戻ろうぜ。」
平治の提案に修平はうなずいた。なぜなら、修平も同じことを考えていたからである。もう合計40分ぐらいろうそくを探した。しかし、こんなに探しているのに見つからないのだ。もう誰かに先越されている可能性が非常に高いのだ。だから戻ろうと平治も修平も思ったのだ。
「ん?出入り口どこだ?」
修平が首をかしげる。
「さあ。わかんねえ。」
「さあじゃ無いだろ!」
「まあ、そのうち出入り口にたどり着くだろ。気軽にいこーぜ。気軽に。」
「・・・それもそうだな。」
平治は修平の前に立った。そして、手を掲げ、歩みだす。
「よし!今度は出入り口探しじゃーーーー!!!」
「・・・。」
「おーーー!!!っていって。」
「お、おーーー!!・・・。」
修平は何かに見られているような気がして、振り返った。しかし、そこには墓石があるだけだった。
気のせいか・・・・・・。本当に気のせいなのか。それは、まだ修平にはわからなかった。