darkgame-teamDandE 3
剛志は墓場を思いっきり走っていた。そして、立ち止まりにやりと笑った。あいつらとは、もう、会うことはないな・・・。
「おい。これで、俺は、助かるんだろうな。」
どこの誰に話しかけているのか、それは剛志にしか分からない。
どこからともなく、手が片方だけない普通の老人が現れた。
「フフフ・・・。オマエハバカジャナ。」
「な!」
剛志は何が馬鹿だ!と、言い返そうとしたが、それよりも、足が何者かにつかまれていることに気が付き、下を向いた。そんな・・・。俺はこいつに協力してやったはずだ・・・。なのになぜ・・・。
「マダワカラナイカ。」
「な、何がだよ!!」
「オマエハワシニダマサレテイタンジャヨ。」
「お、おい・・・。うそだろ・・・?助かるって・・・あれは・・・嘘だったのかよ・・・。」
「フフフ・・・。コノバカモノガ・・・。」
老人の表情が変わった。それは・・・笑っていた。剛志はそれに恐怖する。頭がおかしくなりそうだ・・・。
足に激痛が走った。剛志は絶叫する。
「フフフ・・・。」
剛志は必死になって老人に助けを求めた。
「助けてくれ!・・・一生お前に協力するから!頼む!!頼むよおおお!!!う、」うわあああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
剛志の足が引きちぎられ、剛志はありえないような音量で叫んだ。そして、ばたりと倒れる。
「はあはあ・・・。頼む・・・頼むよ・・・。」
老人はそれには答えず、笑ったままだった。その笑顔は例えるなら悪魔のほほえみだ。そして、普通の手が今度は剛志の左足をつかみ左足が・・・
「ウヴァアアアァァアアァアア!!!」
剛志は3度目の絶叫をした。両足をなくし、逃げることが不可能になった。足が切断され、そこから暗くてよく分からないが液体が流れ出している。
「頼むよお・・・・・。」
声にさっきまでの生気はまったく感じられなかった。
老人は今度は真顔になった。
「サヨナラジャナ。」
そう言い終えた瞬間、普通の手が剛志の心臓を貫いた。素早く。手は別に鋭くはない。だが、確かに剛志の心臓を貫き、ふっと消えた。
剛志は眼をあけたまま、呼吸を止め、冷たくなっていった。
「フフフ・・・アトヒトリ・・・。」
陰は何かを感じ取ったのか突然狂ったかのように笑い出した。智紀は何があったのかと不思議に思い、そして、気味悪がった。
「お、おい・・。陰。どうしたんだよ・・・。」
陰はこちらをぎょろりと見て、こう言った。
「あいつがもうすぐ蘇るんだよ!!!アハハハハ!!!!アハハハハハ!!!」
「な、何いってるんだ?頭大丈夫か?陰。」
その質問に陰は答えずに指を前方へ指した。
「ほら来た。」