表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

異世界デビュー

作者: Y.A

ベタい、異世界漫才

二人「どうも! ○○でぇーーーす!」

ボケ「僕らも、メジャーになるために頑張っていかないとね」

ツッコミ「でも、この世界だと漫才師が多すぎる。そこで異世界で漫才師デビューすることにした」

ボケ「隙間商法ってやつだね。いいアイデアだ、早速行こう!」


~~~~~


ボケ「ここが異世界かぁ。きっと大勢のお客さんが待ってるぞ」

ツッコミ役「へへへっ、お前ら、有り金全部置いていけ!」

ボケ「うわぁ! 山賊が出たよ! こうなったら、僕たちのお笑いの力で山賊たちに盗みを諦めさせるんだ!」

二人「どうも! ○○でぇーーーす!」

ツッコミ役「ザクッ! あなたたちは山賊に殺されました」


~~~~~~


ボケ「随分と短い異世界デビューだったね。異世界の人たちは気が短いのかな?」

ツッコミ「そういう問題じゃないだろう」

ボケ「君は自己紹介だけして死んじゃったね。あと、山賊のリーダーに声が似てた」

ツッコミ「そういうメタい発言をするな! お前がなにかボケないと、俺は突っ込めないんだよ!」

ボケ「そうなのか……。もう一回挑戦してみようよ」

ツッコミ「いいけど、今度は慎重にな」


~~~~~


ボケ「今度は慎重に行動して……あっ! 顔色が暗い人たちを発見! 僕のお笑いの力で彼らを明るくさせてみせるよ! 新ギャグ行きます! 『令和も明るく、お笑い発電ピカーーー』」

ツッコミ役「ガブッ! あなたたちは、ゾンビに食われて死にました」


~~~~~


ボケ「あれ? おかしいな? 異世界の人たちだから、令和の元号ネタは通じなかったのかな?」

ツッコミ「だからそういう問題じゃなくて、ゾンビにネタ聞かせてどうするよ? あと、あの新ギャク、面白いと思っているのか?」

ボケ「あれ、ゾンビだったのか。異世界にいる、ああいう顔色の人たちなんだと思ってた。えーーーっ! 僕の新ギャグ駄目だった? 異世界には電気がないから?」

ツッコミ「そういう問題じゃないって……。お前は本当にボケ役に相応しいな。次も挑戦するだろう?」

ボケ「当然。だって、このままこの世界でやっても僕らジリ貧だし……」

ツッコミ「そういうところは妙に現実的なんだよなぁ……今度は俺に任せておけ」

ボケ「わかったよ」


~~~~~


ボケ「慎重に異世界を移動して危険を回避し、お城がある町でネタを披露していたら、王様に呼び出されたよ。緊張するなぁ……」

ツッコミ「異世界において、芸事にはパトロンの存在が必要不可欠だ。ここで王様に気に入られれば、俺たちはこの異世界でメジャーになれる」

ボケ「夢が膨らむね」

ツッコミ「気合入れていけよ」

二人「どうも! ○○でぇーーーす!」

ボケ「王政打倒! 民主主義万歳!」

ツッコミ役「あなたたちは、王様に処刑されました」


~~~~~


ツッコミ「理由、先に聞いておこうか?」

ボケ「あのね、最近僕のボケには毒がないかなって思ってさ」

ツッコミ「異世界の支配者を打倒しますなんて、ボケでも言うな! ボケ!」

ボケ「えーーーっ! でも、お笑いには政治ネタも必要だって、〇―マン〇ッシュアワーの〇木さんが……」

ツッコミ「だからあいつは、テレビにほとんど出られなくなっただろうが!」

ボケ「うーーーん、色々と異世界で活動して思ったんだけど、確かに競争は激しいけど、やっぱりこの世界の方がいいよね。自由だし」

ツッコミ「まあ、それがわかっただけ、異世界に行ったことも無駄ではなかったのかな」

ボケ「きっとそうだよ」

ツッコミ「じゃあ、明日から頑張らないとな」

ボケ「そうだね。あっ! 一つ大切なことが」

ツッコミ「まだなにかあるのか?」

ボケ「この世界で漫才を続けるなら、ツッコミは変えないと進展がなさそうだから、うちのコンビは解散ってことで」

ツッコミ「いい加減にせいよ!」

二人「どうも、ありがとうございました!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 楽しかったです。ありがとう
2019/10/10 18:10 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ