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ヒロインとの出会い

目を覚ますと、そこは大きな街でした。色々な

色のデザインの建物がが、等間隔にびっしりと配置されており、それらの中央に、巨大な学堂があり、その上に風車が回る聳え立っていた。 建物の建築様式はロマネクス様式やゴシック様式など様々な分野で彩られていた。


ナルが目覚めた場所は街の南側にある大広場で、目の前には、待ち合わせ場所として使われている噴水や、広告の貼られた看板がある。 街行く人々も建物同様に西洋風の服を着ている人もいれば黒服スーツも、何処かの国の軍服も、さまざまである。


ちなみに、ナルの現在の服装は緑色のバンダナを頭を覆うように巻き、 上はラフなシャツに緑の上着を着て、下は黒のズボン。 服は自分で決められるのである。



この街の名は、《始まりの街》 学生達が勉学の旅に出かけるための準備をする街である。もちろんこの街でもギルドがありダンジョンに出かけることもできる。


ナルが一番最初にすべきことはギルド登録をすることであった。そのため街の西側にあるギルドへ向かう。向かう途中、華やかなパレードが行われていた。それは新入生を祝うものであり、ナルも新入生の一人である。


ギルドに到着し中に入ると、すでに何十人かの学生たちが、半円形の数十の受付カウンターで申請を行っている最中であった。その後ろに待ち列が数十できており、ナルは一番空いている列へと向かう。


ナルの番は5分を程で回ってきた。カウンターに座る。カウンターには黒服スーツの男の係員がいて、ナルはギルド登録のための質問に答えることになった。


最初に名前、高月なる


次に性別、男 年齢 16歳 偏差値レベル 38


住所 ○△○ー○×○○


最後の質問で問題が起きた。


「では〜最後に、卒業後の志望先をお願いします。決まってないなら、まだ構いませんが。」



ナルは少し恥ずかしげに、だがしっかりと 志望校を東京大学だと答えたが、係員の男は訝しげな顔をはじめる。男とナルの間に気まづい雰囲気が漂う。そして男は等々口を開いた。


「東京大学って、君〜自分の言ってることわかってるの〜東大は日本一の大学だよ〜。他の所に変えるべきだよ。」


ナルは少し不愉快に感じたが、男の言い分にも一理あるので、


「あなたのおっしゃることは理解しています。東大が難しい事も、自分の実力が全然東大まで達成していないことも。それでも東大に行きたい気持ちは誰にも負けません。」


「あのね、君、気持ちでどうにかなる世界じゃないの。はっきり言うけど、無理なものは無理なの!君みたいに無謀な夢を見て散っていった人を僕は今まで何十人も見てきたの。はっきり言おう、君に東大は無理だ。偏差値38の君がこれから何年頑張っても、せいぜい、行ける大学は偏差値56ぐらいの所がめいいっぱいだ。だから志望大学はこの朝日明光大学なんてどうだどう、ここなら個性重視の学校だから、君のような少し頭が遅れている子でも大丈夫だよ。」


ナルは男の言い方に少しばかり苛立ちを覚えだが、ぐっと我慢し、男との口論を続けた。ナルは東大を譲りたくなく、主張を変えなかった。水掛け論状態であった。


話し合いが何十分も続いた。すると突如、ナルは後ろの何者かによって引っ張られてしまう。そして地面に体を叩きつけられてしまう。驚き、振り返るとそこには3人の男がクスクスと笑いながら立っていた。ナルは起き上がり、男3人に向かい、何をするんだ、と抗議した。


男3人のうち1人が前に出て、ナルに接近し、物を言う。


「お前みたいな馬鹿が、いきがって東大なんて目指してんじゃねぇ。 係員さんが困ってるじゃないか。」


そう言い終えると、ナルを突き飛ばす。



「あんたには関係ないだろ!邪魔しないでくれ!」


ナルが怒りと悔しさを込めて反論するが、


「関係あんだよ。お前みたいな、馬鹿が周りにいるだけで、不愉快なんだよ。お前に東大は100%無理だ!それにお前のせいで俺たちはずっと列に待たされてんだよ。」


男の連れ2人がまた笑う。ナルは悔しく拳を握った。ぶん殴ってやりたかった。だけど、この世界でもそんなことは許さないない。だから言葉で必死に抵抗した。


「俺が100%東大に受からないなんてわからないだろ!証明してみろよ!」



「いや、わかるよ。お前の言うとおり証明してやるよ。」


そう言うと、男は大きな声を出し、ギルドの中にいる人々に話しかけた。


「みんなー聞いてくれて、ここにいる男は偏差値38しかないくせに、東京大学を目指しているそうだ。」


周りのあちらこちらから、小さな笑い声が聞こえる。


「だからよー、こいつに現実を分からせるために、みんなに協力して欲しい。もしこいつが本当に東大に合格できると思う奴は手を上げてくれ、無理だと思うやつは手を上げないでくれ。協力頼む!」



男の話が終わると、周りはざわつき始めた。ざわざわと。笑い声も聞こえた。ナルは一人でもいいから誰か手を挙げてくれ、と祈った。







だけど、誰もあげなかった。数分経っても、状況は変わらなかった。男は勝ち誇った顔しながら、ナルに近づき


これが現実だ、と冷たく言ったが、その時


ひとりの女の子が手を挙げた、黒髪ロングの女の子が手を挙げながら男に近づいてくる、そして言った。


「トイレはどちらですか?」


「エッ?この先右に曲がった先にある……よ」


女の子はお礼を言い立ち去る。


ナルは…(紛らはしッ 俺の味方じゃないのかよ!)と心の中で思った。男もそして周りの人間もそう思った。



男は少し、驚きを隠せずにいながらも、ナルにもう一度詰め寄り


「一人紛らはしい奴がいたが、それは抜きとして誰も手を挙げなかった。つまり俺が言ったように、お前みたいな馬鹿にはは100%東大合格は無理だってことだよ。」


男は笑う。男の連れ2人も笑うと。周りの人達もくすくすと笑い始める。悔しかった、でも何もできなかった。


「ちょっと待って‼︎」


と女の子の声がしたさっきの女の子だ。男は呆れたようにトイレの場所をもう一度教えようとすると、それを制止させ、


「トイレじゃなくて、あなたの発言にちょっと待ってって言ったんだよ! あなたの発言はとてもおかしいわ……それは、な○う小説原作のクソアニメ と同じくらいにおかしいわ!」


男が反論する。


「俺の発言の何がおかしいんだよ!それと、な○う小説原作のアニメのなにがおかしいんだよ!」


「アニメについてはここでは触れない。もし触れたら、本一冊が出来上がってしまうぐらい尺が必要だから!」


黒髪ロングの女の子は続けた。


「あなたの発言のおかしい所は、多数決で人の合格を決めているところよ!東大に合格するかどうかを決めるのは民意ではないのよ。決めるのは大学側と彼の三年後の実力それだけよ。 あなたは彼を馬鹿だと言っていたけれど、あなたも十分馬鹿だと思います。」



男は顔を真っ赤にして大声で女の子を怒鳴り始めた。



「テメェ俺をバカにしやがって、俺は《セブン・ファンキー・レカジーズ》のメンバーの一員だぞ!」


《セブン・ファンキー・レカジーズ》とはこの世界の巨大なパーティーで、総勢100人のワルを1人の男が束めていて、この世界の中で色々な悪さをしていて、関わってはいけない、と公式からも言われている。


周りの人々が驚きと恐怖でザワザワし始める。ナルも怖くなってきた。


女の子も顔下に向けている。無理もない、男の俺ですら怖いのだ、とナルは思い女の子を助けようとした時、女の子は口を開いた。


「略すと、セフレだね♡!」


女の子は恐れていなかった。それどころか、ふざけていた。


男は完全に怒り沸騰し、女の子に襲いかかった。ゴツゴツとしたハンマーで。


今度こそ助けなければと思ったが、その必要は無かった。


女の子はの攻撃を易々と避けていく。左へ右へ男がハンマーを振るたびに衝撃波が起こる。男は必死だ。だが、女の子……女はまだ武器さえだしていない。男の攻撃の隙ができた時、女は剣を抜いた。全ては一瞬だった。男を切った。


正確に言うと、女は男の……チ○コを切った。


男は悶絶し、地面に倒れる。女は




「私の特技は(下の股間のあたりの)肉を…削ぎ落とすことです。 必要に迫られればいつでも披露します。私の特技を体験したい方がいれば…どうぞ一番先に近づいて来てください」




お前はどこのミ○サ・アッカーマンだッ。


男の連れの2人は地面に倒れている男を背負い立ち去った。チ○コは光となって消えた。


ナルは助けてもらった女の子に感謝を言うために、彼女の元へ向かうすると、


ナルのチ○コも切られた。ナルは痛みがあまりにも酷いので、さっきの男、同様地面に倒れ悶絶する。すると彼女は


「また、つまらぬ物を切ってしまった‥…」


「人のチ○コをつまらぬ、とか言うな! ていうかなんで俺まで切られたんだよ!?」


「さっきの警告がまだ続いていたのよ、ごめんなさい、反省してるわ。これからはもっと綺麗に切るから。」


「 反省の方向性間違ってる‼︎ 」


彼女は、俺の抗議を無視して、係員の男の方へ歩み寄り、剣を構える。


「今すぐ彼の志望先を東大にしてあげて、さもないと、あなたも彼のように、どんだけ〜〜の世界に誘いますよ。」


係員の男はそれを恐れてすぐさま、志望先を東京大学としてギルド登録を完成させ、女に渡した。


「大丈夫、玉無し君。私が悪かったわ。今の私にできることはある?」


「同情するなら玉をくれ、どんな願いをも叶えてくれる七つの玉でもオーケー。」


そんなの無理だわ。そのかわりに、金○恩の玉なんてどうかしら?


「そんなことしたら、テポドンで俺たちの魂ごと持っていかれるわ!」


ナルは続けた、


「もう玉はいらないから、俺とパーティー組んでくれない? この世界で友達も知り合いもいなくて困ってるんだ!」


彼女は訝しげな顔をしながら、


「パ〜〜ティ〜〜⁇⁇」



と呟いた。









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