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4/10

4-どうやら作者は致命的な勘違いをしていたようだ

さて、本文が完成したので投稿まであともう一息。タイトルを決め、あらすじを考えなければいけません。

ウェブ小説、特に『なろう』ではタイトルが最も重要な部分と言えるでしょう。サイトの構造上、作品のタイトルがいかに重要であるかは、散々他の方が論じているかと思うので割愛します。


長文タイトルに対し良いイメージを持っていなかった作者。事もあろうに、初見の読者にとって意味の分からないタイトルを付けてしまいました。

もちろん長文でないタイトル、一見意味の分からないタイトルでも人気を得ている作品はいくらでもあります。本編で読者を惹き付けるだけの技量が書き手にあれば、自ずと評価されるでしょう。


では技量も糞もない、それこそ初めて執筆に挑んだ作者の場合どうでしょうか。

地味なタイトルにもかかわらず、せっかく本編を読みに来てくれた少数の読者。彼らを即ブラバさせることになるでしょう。評価してもらうなんて夢のまた夢です。



タイトルが決まったので、次にあらすじを考えます。

あらすじで読者に興味を持たせることが出来て、初めて読者を本編第一話へ誘導することに成功します。タイトルに次いであらすじは重要な部分です。


そうとなれば、読者をワクワクさせ、本編が気になる様な書き方をしなければいけません。誰でも分かる事ですね。


では、作者はどのようなあらすじを書いたのか。当時のあらすじがPCに残っていたので読み返してみると……

一言目から自分が考えた最高の世界観を説明。申し訳程度に主要キャラクターの人間関係を説明。最後に『物語が動き出す』なんてイキった一言でしめていました。


きゃー恥ずかしい。





なぜ作者はタイトル決め、あらすじ作りで失敗してしまったのか。

ウェブ小説のイロハを十分に理解していなかった作者は当時、下記の様な価値観で執筆をしていました。


・タイトルなんて飾りでしょ?

・パワーワード満載の長文タイトルは恥ずかしい

・あらすじよりも、本編を読め!

・物語は結末が大事。終わりよければすべて良し

・本編第一話は壮大な物語を予感させるような作りにすべきだ


成功を収めた作家が口にすれば聞こえが良いかもしれません。

でも、作者は作品の公開すらしていなかった身。こんな考えでウェブ小説に挑んでは失敗するのも無理はありません。


何をもって『成功』『失敗』と判断するのかは人それぞれ。

多くの人に読んでもらいたい、ブックマークしてほしい。そういった事を意識するのであれば、ウェブ小説の世界において上記の価値観で創作に取り組んでも、成功を収めるのは難しいでしょう。





そんなこんなで、タイトルとあらすじの準備が完了。


いよいよ投稿です。

誰もが投稿前はワクワクとドキドキで高ぶる事でしょう。どれくらい評価してもらえるか、キャラクターの魅力が伝わるだろうか、批判的な感想が来たらどうしようか等々……


妄想癖が激しい作者は脳内に住まう神様と投稿直前のミーティングを催していました。



俺「神様、神様! いよいよ、投稿しますよ!」


神「うむ。タイトルとあらすじはどんな具合かね?」


俺「ばっちりです!」


神「ほう。どれどれ、見せてみなさい。こ、これは……」


俺「どうしたんですか神様、そんな渋い顔をして?」


神「急ぐ必要は無い、もう一回タイトルとあらすじを考え直して――」


俺「大丈夫ですよ、タイトルなんて飾り、本編はクオリティ高いんで」


初日に複数話投稿してスタートダッシュを試みると良い。などという話を聞いていたので、初日は複数話投稿することに。


俺「せっかく苦労して集めたアイテム(書き溜め) 勿体ないけど、初期投資だと思ってパーンと使っちゃいましょう!」


神「まぁ、よいじゃろう。好きなようにやってみなさい。もうワシは止めぬから……」


俺「大丈夫だって。あっ、予約投稿機能なんてあるんだ。便利だな、さっそく予約しておこう」


神「あっ、おい待てい! 予約投稿は……」


【確定ボタン】ポチーーーーー



えっと、予約投稿がなぜよろしくないのか。端的に言えばトップページの『更新された連載中小説』のリストから漏れることが可能性が高いからです。このリストを経由して読みに来てくれる読者は、せいぜい10人くらいですが、無名の作品にとっては貴重な新規読者さんなのです。予約投稿を使うと、その機会を失いかねないんですね。

詳しい仕組みについては他の方がエッセイなどで解説してると思うので割愛します。



あとは翌朝、目が覚めたらマイページで読者のリアクションを確認するのみ。

ポイントと感想の嵐が目に浮かびます。

楽しみですね。



お や す み な さ い


最近懲りずに長編3作品目の計画を企てているんですが、エッセイ書いてる方が気軽ですね。

3作品目が日の目を見る時はくるのでしょうか。

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