3-なんやこの文章。頭おかしなるで
『ぼくの考えた最高の設定』を元に、本文を書き始めてたものの、全く作業が捗らない。
ストーリー展開を簡単にまとめたプロットを作っておくと良い。というのは事前に聞いていたので用意していました。
それでも作業が全く進まない。
そう、普段から文章を描く習慣がなかったので無理もありません。
ここ数年間で書いてきた文章といえば、テンプレートを穴埋めしたメール文。それから、文法も糞も無いようなSNSへの書き込み。
同じ日本語の文章でも『描く』のと、『書く』のでは難しさが違います。
普段日常で書いている文章は要点を正確に伝える事だけに特化した文章。
対して小説は読み手の心を動かすような文章を描かなければいけません。
さて、作業を始めて直ぐに筆が(キーボードが)止まってしまいました。ワープロソフトの文字数カウントは0文字から30文字の間をいったりきたり。
最初の壁は、物語の書き出しという壁です。
おそらく、書き出しに関しては長く経験を積んだ書き手でも試行錯誤して、悩む箇所だと思います。
いきなり死体を転がしてインパクトを与えるのも良し。文章力が低いと思われない様に、冒頭だけ洒落た文で丁寧な情景描写をしてみるのも良し。
作者の場合は丁寧な情景描写から書き出すことにしました。うん、この時点で有象無象の駄作になる予感しかしません。
『書き出し』という大きな壁を乗り越えてから、ペースは遅いものの着実に累計文字数は増加。
やっとの思いで一話分の原稿を書き上げました。おおよそ三千字、書き上げるのに要した時間は三日ほど。
そこからプロットに従って、序章を構成する数話分の原稿を書き進めました。
慣れというのは素晴らしいもので、執筆速度も日に日に上がっていき、三週間程度で二万文字程度の序章を書き上げました。
話数にして十話相当のストックが溜まったので、そろそろ投稿してもいい頃合いです。
いつものように、ネット某所で近状報告。
「よし、キリがいいところまで完成したから投稿するンゴww」
「あ^~いいっすねぇ。俺にも早く読ませてくれよー」
あれ? あれれれれ?
何か重要な事を忘れてませんか?
「よし、じゃあ投稿したらURL張ってやるべw」
書くだけ書いて、推敲も糞もしていなかったのです。
初めて小説を書いた人間の文章。それはもう誤字脱字、文法ミス、矛盾点、描写不足などなど、足の踏み場も無いような地雷原ですよ。にもかかわらず、そのまま投稿するという暴挙にでたのです。