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2-ほならね、自分で書いてみろって話ですよ。なろう小説を。

読書とは無縁の人生。いい歳して二次元にしか興味の無いアニヲタ陰キャおじさん。

子供の頃から病的なほどの活字嫌いで、絵や図の無い書物は三分と読んでいられない。


そんな作者がなぜ小説を執筆するに至ったのか。

全ての元凶はネット上の某所。こんな会話が発端でした。


「来期のアニメラインナップ、マジで糞だこりゃw」

「見るものないな。アニメ引退するか?」

「面白そうなコンテンツがないなら、自分達で作ればいいんじゃない?」

「漫画は描けないから却下。小説にしよう、文章だけなら誰でも書けるだろ」


あっ…(察し)

この段階で、失敗するのが確定したようなものです。

駆け出し冒険者が『ゴブリンなら軽く倒せる』とか抜かして、帰ってこなくなるパターンですよこれ。


でも、誰だって考えることじゃないですか。文章だけで表現する小説なら、金もかからないし誰でも作れるって。そういった安直な考えで執筆に挑んで、どれだけの者が筆を折ってきたことか。


「小説書く企画いいねw それ面白そうw ワイも賛同する」

「なろうで小説書くだけなら余裕だべw」

「ほならね、お前が書けってw」


で、誰が執筆という面倒な作業を担う事になったか。もちろん言い出しっぺの作者をおいて他にいませんでした。


当初、冗談半分に始めた企画でしたが、話が本格化すると後戻りできない状態に。

まず、作品を作るにあたりキャラクターと世界観について意見を出し合いました。やっぱりキャラクターと世界観は重要ですからね。


「世界観はやっぱ王道を往く中世ヨーロッパ的な――」

「主人公? 男キャラなんてどうでもいいだろw それよりも女の子の話をしようw」

「メインヒロインは貧乳で、サイズはBいやAの方が良いだろう。髪の色は――」


お分かり頂けただろうか?

なによりも真っ先に設定を考える。執筆経験のある人なら分かるかと思いもいますが、この手順は駄作が生み出される典型例ですね。

もちろん設定を最初に作ってから、素晴らしいストーリーが追い付いて良い作品を生み出した天才肌の人もいると思います。

でも、作者の場合は設定を練りに練ってそこで満足してしまい……


誰もが拘りたがる部分といえば設定。

設定はいわば『皮』。しっかりとした骨と肉があって、初めて真価を発揮するのが優秀な設定です。物語を通して何をやりたいのかという骨の部分、肉の部分を差し置いて皮だけ作って満足してしまったのです。


とはいえ、初めて作品作りに挑んだ作者が、後に痛い目に遭うことなど予想出来る筈もなく。ひたすら設定だけを練り上げていったのです。


「お前の考えた設定、けっこう良いじゃん」

「設定考えるの楽しいな。小説書くのって結構楽しいじゃんw」

「これ名作になるべw」


今になって思い返してみれば、設定を考えている時が小説作りにおいて、一番楽しい時間だったのかもしれません。


たのしいたのしい、設定作りが終わったところで、いよいよ本文の執筆へと取り掛かっていきます。まさか、文章を書くのがあれほど苦痛な事だとは知りもせず、意気揚々とキーボードを叩き始めたものの……


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