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1-作者のスペックについて

活字嫌いで、日ごろから小説を読まない作者がなぜ長編の執筆に至ったのか。成り行きを説明する前にまずは作者のスペックについて説明しておきます。一昨年、初めて執筆に手を出した時点でのスペックです。



★直近10年間で読んだ小説

 ゲームのノベライズ2冊

 アニメのノベライズ1冊

 ハヤカワのSF小説1冊


年間0.5冊以下、読んでいないに等しいですね。

多くの物書きは口を揃えてこう言います。

『いい作品が書きたかったら、たくさん読書をしろ』

中には1000冊は読まないとダメという人もいます。(さすがにこれは極端ですけど……)

物書き界隈においては読書量と知識量でマウントを取りたがる傾向が強いので、仕方ないですね。


1000冊は無理だとしても、他人の作品を全く読まないよりは、読んだほうが良いのは事実です。特に語彙力に関しては読書量がものを言う部分なのではないでしょうか。長編を書ききった今だからこそ実感しています。


では、言われた通り1000冊読んでから、執筆に挑むほうがいいのでしょうか?

さすがに、そんな回り道をする人はいないでしょう。創作意欲はふとしたきっかけで冷めてしまうので、1000冊読破した頃にキーボードを叩き始めるのでは遅すぎます。

作者は読書嫌いも相まって、勢いで執筆に挑むことになりました。




★作者の人生経験

 学生時代は帰宅部

 彼女いない歴(以下略

 連絡の取れる友人はゼロ

 これまでも、そしてこれからも童帝

 陰←■□□□□□□□□□□□□□→陽


人生経験と小説作りになんの関係があるんだ、いい加減にしろ!


うん、作者も執筆に挑む前はそう思っていました。

でも、大御所作家は若いうちは豊かな人生経験を積んで、作品作りの糧にしなさい。みたいな事を言ってたりするんです。


いや、そうは言っても作者の場合はもう手遅れな年齢なんですよこれが。若くないから(悲しいなぁ)

それに、認めたくないでしょ?

リアルが上手くいかなかった人間がウェブ小説界隈でくらい、人気者になってもいいじゃないですか。


残念ながら、作家経験豊富な先人たちの言葉は強ち間違っていませんでした。

作者もある時、気づいたのです。長いこと現実世界で陰キャをやってきた人間が他人を楽しませる作品を書くのは極めて難しいと。


寂しい人生を送ってきた作者は、他人との接し方が上手くないんです。他人と接するときも、相手を楽しませようとか考えずに行動をしてきました。

これは作品作りにおいて致命的なハンデだったのです。


広く公開するウェブ小説の目的は読み手を楽しませること。現実世界で他人を楽しませてきた経験が無い人間が、小説という媒体を経由しても他人を楽しませるのは難しいんです。


結局、作品作りにおける一番重要な部分を念頭におかずに、ただ自分が面白いと思う作品作りに走ることに……




★直近10年間で視聴したアニメ

 600本程度(アニメは大好物)


睡眠時間と健康を削って夜ふかしする程度にアニメが大好物な作者。

アニメとライトノベルは切っても切れない関係。

最近ではウェブ小説原作のアニメも市民権を得ています。それこそ、ところてん方式で大御所のなろう小説が次から次へとアニメ化されているような、今日この頃。


であれば、アニメの視聴経歴も糧になると思っていました。

ところが結果的には、アニメ脳が仇となりました。

誰がどう見てもアニメと小説という媒体は似つかないものです。

十分な技量を持ち合わせていない作者が活字で表現できる限界。逆に活字媒体だからこそ力を発揮する表現。そういった部分を意識せず、アニメ準拠のシーン作りを基準に執筆をしていくこととなったのです。


結果、作者の頭の中でしか再生できない作品が生み出されることに……



★持ち合わせていた、小説作りに関する知識

 会話文は「」鍵括弧でくくりましょう

 …(三点リーダー)や―(ダッシュ)は二つ繋げて使いましょう

 段落の字下げは横書きウェブ小説なら好みでどうぞ

 ウェブ小説は改行が多い方が見易くて、好まれる


えっと、真面目な話この程度の知識しかありませんでした。執筆ルールについての解説本を一冊熟読してから書け、と言われても仕方がないですね。





こんなスペックで執筆に挑むとは無謀も良いところです。

純粋に読書が好き、創作が好きという方からお叱りを受けても仕方ない。


あっ、俺も似たようなスペックだ!

という読者の方がいたら、悪いことは言わないので軽はずみで執筆に手を出さない事をおすすめします。執筆には膨大な時間を費やします。その時間を他人が作った良質なコンテンツの消費に割り当てたほうが有意義です。


どうしても創作意欲が抑えられないという勇者の方は、作者の失敗談を見て糧にしていただければと。


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