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冒頭

ゆっくり行きます。

気づいたら2年が経過していました。

気づいたら僕、成人していました。

自分さえも気づかない誕生日とか初めてです。


僕がなぜ、意識を取り戻したのかというと、ひとえにあの手紙のおかげだろう。


ばれないように決められた行動をする。


やはり他の人は皆意識がないようだ。


そうそう、この国、すごくやばい。


あ、分かってた?


何が怖いかって、そりゃまさしく行動制限だろう。

まず、段差を超えることができない。隙間を超えることができない。

そして、たくさんの絡繰り。この絡繰りがなんとも言えない。

本当にすごい。

どうやら、この国の人になると使える様になる特殊能力的なものがあって、その絡繰りを動かすことができるようになるっぽい。

まぁ、この絡繰りについてはまた後で。


日々過ごすが、ここはとても寂しい場所だ。

会話はないし、表情もない。みんな、ただただ同じことを繰り返す毎日である。


僕もあんな風になっていたのかと思うと寒気がする。


ちょうど2年目が経ったあの日。

この土地に来て初めて会った人が巡回をしていて、僕のリュックの中身をあさっていたとき、僕のリュックからたまたま手紙が落ちて僕に触れた瞬間、僕は意識を取り戻したらしい。

らしいというのは、そこまでの記憶がないために、僕の憶測でしかないからだ。


同様に、今日、巡回に来たはじめにあったあの人にも触らせると、意識を取り戻した。


それからは、この人と夜明けまで話し尽くした。

彼は・・・あぁ、そうそう。この人は男です。声の通りね。

話を戻すけど、彼はこれまでの記憶があるらしい。

彼が言うに、この国に意識を持った人間は誰一人いないそうだ。


全てが制御されたこの国。キーワードとしては、やはりあの手紙だろう。


こうなると、僕はうずうずしてきてしまう。一刻も早く行動したい。

その欲が止まらない。


だが、彼にそれを止められた。


「少し、調査をするから・・・ねぇ?」


と恐ろしい形相で詰め寄られ、ただただ僕は頷いた。

まぁ、情報がない中で行動するなんてかなり危険である。


おとなしくしていよう。



こう考えた後、おとなしくしていた記憶は僕にはない。

彼が去った後、すぐさま行動を始めました。


取りあえず僕は部屋から出た。


では、冒険を始めよう。



外は道にあふれている。

一本道だらけである。

空中にも浮いているし、斜めにも縦にも道ができている。


道は正四角柱でなんで浮いているのか分からないが空中に停滞している。

僕は相変わらずの異様さに胸をときめかせながら歩いて行った。


あの城が怪しそうだ・・・


そうと来たらいざ進もう。


だが、しばらく歩くと行き止まりになってしまう。


「おい・・・。」


低い怒りが混じった声に僕は逃げ出そうとするも、僕はこの行き止まりから先へ行くことはおろか、降りることもできない。


「いやー・・・あっはっは・・・・・・はぁ」


ということでこの後かなり怒られた僕は、彼から一つの道具をもらった。

何でも、おいてあったのを盗んできたらしい。


まぁ、これはまさしく双眼鏡である。

だが、


「あの、僕、顔ないんですけど」


笑える。


「あぁ・・・・」


もうどうでもいいとばかりに呆れながら、丁寧に道具の使い方を教えてもらった。



ゆっくり続きを書きます。

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