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落ちこぼれで怠け者の王の場合
どうも田中 太郎です
誤字脱字があればご報告よろしくお願いします!
「おーい!ザルト!そろそろ3年だぞ?進路は決まってんのかー?」
ザルトの悪友のニックがニヤニヤしながら、近付いてくる。
「進路?笑わせんな!決まってるに決まってんだろ?」
ザルトの自信たっぷりの発言にクラス全員が注目をする。
「実家に帰って、畑でも耕すさ!!」
ザルトの一言で、教室は爆笑の渦が起こった。
「流石は<落ちこぼれ>だなー」
「怠け者で落ちこぼれって終わってるな」
「まぁ国の為にしっかり耕せよー」
クラスメイトの心無い発言にも、構わずにザルトは、ニックと話を続けた。
「やっぱりそうなるのか。」
「まぁ俺には、剣の才能も魔法の才能も無かったからな!だけど、卒業までは何とか頑張るさ!」
悪友のザルトの自虐的な発言に苦笑いをしながら、ニックは残りの1年をしっかり楽しもうと決意した。