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【VR】ブレイブファンタジー【神ゲー確実】  作者: hikoyuki
スピリットコネクト

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スピリットコネクト - 4

544 名前:アレン[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

よし、45レベルになりました!

仕事をさぼってレベル上げ続けた甲斐がありましたよー


545 名前:ロウ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

すごい

僕なんてまだ24レベルだよ

もっと頑張らないと!


546 名前:メリー[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

>>544

アレンさんは魔導師様のおかげで仕事なんて殆どないじゃないですか

ずるいですよ

私も仕事さぼっちゃおうかなw


547 名前:アリス[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

この前道を歩いてたら住民に囲まれて褒めちぎられてしまいましたの

やれやれですわ。やっぱり強いって罪ですわよね……

本当は目立ちたくないのになー


548 名前:ロイ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

どうやら東の街で大規模なモンスター襲来による事件が起こってるようだな

右腕の封印を解く時が来たか


549 名前:レイア[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

>>548

危険です!いくらあなたと言えど、封印痕を開放してしまえば

無傷ではすみません!……私も行きます。だから、無茶なことはしないで……


550 名前:ロイ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

>>549

しかし、お前を危険な目に合わせるわけには……


551 名前:アンドルフ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

だったら俺も行く

ロイ、お前には借りがあったからな

なぁに、大丈夫だ。こう見えても俺はレベル40のライトニングメイジだ

もう足手まといにはならねえぜ?


552 名前:ロイ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

>>551

アンドルフ……感謝する!

よし、魔導騎士団、出陣だッ!


553 名前:アリス[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

しかし、今わたくし達がいる街から襲撃された街に行くには相当な距離がありますわね

今夜も徹夜になりそうですわ

やれやれ


554 名前:ハルカ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

おい糞魔導師やばいぞこれ

はやくなんとかしろ




 まずい……まずいぞ……。自作VRMMO運営兼魔導教育計画を始めてから一ヶ月。最初は積極的にゲームをプレイしてくれるその様子を見て計画の成功を確信した私だったが……。現在大きな問題に直面している。


 掲示板をニコニコしながら眺めていた私だったが、ハルカのレスを見てすぐに我に返った。端的に言うならば、住民がVRMMOにのめり込みすぎているのである。


 なぜこの重大な欠点に私は気づかなかったのだろうか。


 人々は今までは畑仕事や機織りなど毎日同じ仕事を続けるだけの平穏な生活をしていた。魔導師である私が街を守っている以上は事件や事故なども起きず、ある意味では退屈な日々だっただろう……もちろん当時の彼らはそれが退屈であるなどとは思っていなかっただろうが。


 しかしVRMMOの世界では違う。私の作り出したスピリットコネクトの世界では誰もが英雄になれる。


 ゲーム世界の住民を担当する人工精霊と比べると彼らは凄まじい速度で魔導を習得していき瞬く間に力を得ていく。ついでに言えばゲームでの努力が現実に反映されるのだからのめりこんでいくのは当たり前の事だ。そもそもゲームであるという前提すらも彼らには存在しない。生活が楽しい異世界に傾倒していくのは当然である。


「で、どうすんのよこれ」


 事態の深刻さに気づき、私の家にまで怒鳴り込みにやってきたハルカに詰め寄られながらも私は考える。


「と、とりあえずプレイ時間を制限して様子見を……」


「確かに廃人プレイは抑えられるでしょうけど、きっと日中無気力状態になるわよ。まぁ、かといって他に手立てもないのだけど」


「さすがにゲームを止めるわけにはいかぬしな」


「今止めたら暴動でも起きるんじゃない?魔導の力を存分に使って。貴族様の懸念は間違いなく正しかったわね」


 ぐうの音も出ない話である。もちろん私の魔導なら問題なく犠牲者なしに鎮圧することはできるが、そういう問題ではないだろう。


「とりあえずの策としてゲームよりも現実が楽しい、と考え直させる作戦で行こう」


「ほら、今日はお前たちにスポーツというものを教えてやろう!これはサッカーと言ってだな……」


 健康に外で遊ぶ楽しさを知れば自然と現実が楽しくなってくることだろう。完璧な作戦である。


「なるほど!早速異世界に行ってみんなと試してみます!」

「さすが大魔導師様だ!私達には考えつかない素晴らしいものを考案してくださる!」

「……」



「たまにはお菓子なんてどうだ?これなんか砂糖がたくさん使われてて甘くて美味しいぞー」


 現実の楽しみといえば食事だ!日本から仕入れてきたとっておきのケーキを持ってきたぞ。


「美味しい!これ異世界でも作ろう!」

「異世界なら太らないしね」

「……」



「これは勤労に勤しむ者たちのかっこいい生き様を書いた絵書物でな。みんなも読んでみてくれ」


 彼らがゲームに傾倒したのは娯楽に対する耐性がないからだ。ならば他の娯楽によって彼らの考えを改めさせるという事もできるわけだ。完璧な作戦である。というわけで漫画を翻訳して持ってきた。


「素晴らしい!!我々も頑張らなければなりませんな!!異世界で!!」

「ああ!ギルドの依頼を片っ端から達成するぜ!」

「……」



「まずい……『すまん、異世界でよくね?』で全部論破されてしまう……」


「ただのテレビゲームならまだしも異世界(VRMMO)だしね……」


「あれだね、もうデスゲーム!とか言って脅しちゃおうか」


「あいつら安全マージンちゃんととってて誰1人死んでないからそもそも死んでも復活できるなんて気づいてないわよ。ゲームじゃなくて異世界(げんじつ)って設定だし当然よね」


「どうしようか」


「あんたに日本の存在なんて話さなきゃよかったわ……」


「そうそう、君が日本から転移してきたなんて言わなきゃ異次元転移魔導なんて開発しなかったからね。それがなきゃ私もゲームにハマらなかったからね。私は悪くない」


「責任転嫁も甚だしいわね」



スピリットコネクト part3

321 名前:アレン[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

龍の鱗欲しいなー

だれか持ってません?


322 名前:コンラッド[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

竜の鱗ならあるけど駄目だよね?


323 名前:アリス[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

龍 > 竜ですからね……

炎にたいする耐性も竜じゃ足りませんわ


324 名前:エドガー[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

なんか炎使うやつ倒しに行くのか?

協力するぜ


325 名前:ミリア[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

サラマンダーとかいうのが山の方を牛耳ってるみたいでねー

そいつの炎を防げるのが龍の鱗で作った装備くらいなんだってー

遠くで見てみたけど現状の私達より炎に限ってみればすごい威力の魔導だったよー


326 名前:ユーキ[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

異世界にもVRMMOってあったんですか?びっくりです


327 名前:アレン[sage] 投稿日:魔導歴xx年xx月xx日

あれ?どちら様ですか?



「ん?見てよこれ。なんか知らないやつ来てない?この街にいたっけ?」


「どれどれ……ユーキか。そういえば最近日本の方で話題になってたな。まさかとは思うが……ちょっとコンタクトをとってみるか」

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