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第一章 第一節 浮かべる城

一九四一年十二月八日。太平洋真珠湾に近づく大艦隊があった。南雲中将率いる大日本帝国海軍第一航空艦隊である。航空母艦「赤城」を旗艦としたこの艦隊は米軍に先手を取るために、またこの戦争を勝利に導くためにオアフ島米海軍基地に対し航空攻撃を敢行した。

空母六隻、航空機三九九機が参加したこの攻撃は米海軍艦艇八隻撃沈、六隻中破と日本軍の勝利に終わった。これが有名な真珠湾攻撃である。

またこの攻撃の一時間二十分前マレー半島占領を目標として日本軍がタイ王国領コタバルに上陸した。

この二つの攻撃により日本と米国、英国との間で三年半にわたって続く太平洋戦争が始まった。



また開戦の八日後、十二月十六日。一隻の戦艦が就役した。世界最大の超弩級戦艦「大和」である。全長二六三m、全幅三八・九mで兵装は、四六cm三連装砲塔三基、十五・五cm三連装砲塔四基、十二・七cm連装高角砲六基、二五mm三連装機銃五二基、十三mm連装機銃二基を装備し、さらに厚さ五十cmの装甲や防水区画、注水区画などの最先端の防御が施され当時大和は不沈艦と呼ばれた。大和に乗った陸軍士官が大和の主砲塔を見て言ったという。「海軍さん、これ本当に動くんですか?」と。当時大和はそれだけの装備を持っていたのである。当時最強の武装を持ち、最先端の防御が施された戦艦「大和」は当時日本海軍の象徴であった。



そしてその戦艦「大和」の艦首、日章旗が翻る旗竿の下に一人の少女が佇んでいた。



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