川
この春から僕も高校生になります
『川の水は絶えずしてしかも元の水にあらず』
春、別れや出会いの季節になるといつもこの言葉を思い出します
川の水は絶え間なく流れ続けている、そして流れてくる水は元の水ではない
そんな意味だと僕はこの言葉を解釈しています
中学校に入学し
1年生、川の新しい水として流れてきた僕たち
元の水だった3年生の先輩達が卒業していきました
2年生、川の流れは止まることなく僕らは進級していった
一つ上の先輩達も同様に3年生になった
そして卒業していった
3年生、僕らは流れていく最後の水となった
川には新しい水である1年生が流れてきた
川の水は絶えることなく流れ
僕らも卒業していった
そこで川は分岐点に入り
水はそれぞれの道を流れ始めた
川の流れはだんだんと早くなり
険しく辛いものとなっていった
流れは絶えずに
僕らは高校生になろうとしている
元の水として
川の流れに押し出されてきた僕らは
今度は新しい水として
1年生になり流れていく
読んで下さり有難うございました
もうすぐ入学式です・・・