表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

~僕らが風を追い越す日~

~僕らが風を追い越す日~2話

作者: KuRaGe

へいへい((`・∀・´)

続編やぞおおおおおおおおおおおおお!!!

多分近いタイミングで3話もでるからよろしく(*゜▽゜)ノ

放課後のチャイムが鳴った瞬間、教室の空気が一気に緩む。

椅子を引く音、廊下を走る足音、笑い声――そのすべてが、今の時間が「自由」だと教えてくれる。


「千葉〜! 今日撮るんでしょ、TikTok! 公園集合ね!」


小林旺汰が教室の前から叫ぶ。

教師には問題児として目をつけられているが、大輝とは昔からのつながりがある。


「分かったよ。あとで行く」


大輝はそっけなく答える。けど、その声はどこか浮いていた。

クラスの何人かは、その声に反応して視線を向けたが、彼の心を読む者はいなかった。


そんな彼を、ひまわりは何気ないふりで横目に見る。

彼の席と自分の席は、今では三つぶん離れている。物理的な距離以上に、心の距離があるように感じた。


(別れてから、話してないな)


自分から振ったくせに、後悔がないと言えば嘘になる。

だけど、あの頃の彼は「誰かの彼氏」ってより、「誰かのアイドル」になりかけていた。

それが、怖かった。


「……ひまわり、帰ろっか」


と、肩を軽く叩いたのは中川ゆうなだった。学級委員で、何かと面倒見がいい彼女は、ひまわりの数少ない“話せる女子”だった。


「うん、帰るー」


二人は教室を出て行く。

背後、大輝の背中が遠くに小さくなっていく。

まるで、もう戻れない距離に行ってしまったように。


一方、校舎裏のバスケットゴールでは、大塚公司がシュートを繰り返していた。

ステップからのフェイク、そして正確なジャンプシュート。音もなくネットを通過するボール。


「お前さ、ほんと動き美しすぎんだよ」


そう声をかけてきたのは菊池壮太だった。

元カノ・高橋花蓮と別れた直後で、心はヒリついていたが、表面上はいつものノリ。


「俺、バックステップで世界獲ったるから」


「高校レベルじゃ収まんねぇな……公司、マジでバケモン」


「褒めんな、気持ち悪い」


二人の会話は軽い。けどその奥には、それぞれ別の痛みと、未来への焦りが見え隠れしていた。


夕方、校門前で待っていたのは――

麻生悠斗だった。


彼は今日、思い切ってある人に声をかけようとしていた。

クラスで、唯一“元気”という言葉を体現しているような存在――高橋花蓮。


(今なら、話せる気がする)


校門から出てきた花蓮を見つけ、意を決して声をかける。


「あ、あのさ、花蓮!」


「ん? 悠斗じゃん、どした?」


「えっと……帰り、一緒に……帰らない?」


少しの沈黙。

花蓮は目を見開いて、そしてふっと笑った。


「いーよ。たいち、今日は来てなかったし、ヒマだったし」


何気ない返事。けれどその一言が、悠斗にとっては世界が変わるほどの一歩だった。


その日の夕焼けは、どこまでも広がっていた。

誰かが傷ついて、誰かが救われて、誰かが黙って見ている。


すべてが、ほんの少しずつ、動き始めていた。

ういいいいいいいいい

よんでくれてありがとおおおおおおおおおお

これからもぜひ読んでみて^-^

大丈夫!飽きるまではやる!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ