俺の超美人ルームメイトには俺の姿が見えていないようだ。
「第6回下野紘・巽悠衣子の小説家になろうラジオ大賞」投稿作品です!
違和感あるお話だと思いますが、最後まで読んで頂けると嬉しいです!
こんにちは、皆さん!俺の名前はタローだ!!
え?早く美人ルームメイトを紹介しろって?まあそう焦んなよぉ!!
まずは俺の事を少し知ってくれ!
俺は2年前、交通事故に遭ったことをきっかけに、このオンボロアパートに住み着くことになった!しかし、あまりの孤独の寂しさに怨霊にでもなっちまいそうだった。。。だが!!!その時ここに来てくれたのが例の美人ルームメイトってわけだ!!
さてお待ちかね!美人ルームメイトこと。。。
こちら、名前分からん子ちゃんだ!!略してラン子と呼んでいる!!
数日前から俺のアパートに住んでくれているんだが、見ての通り美人だ!!!って、ただの文章を読んでいるキミらには見えんか!すまんなぁー。独り占めさせてもらうわ!!
しかし問題があってだなぁ。。。残念ながら、彼女から俺の姿は見えていないらしい。。。考えれば当たり前なんだ!!こんな状態だもんなぁ。。。そりゃそうだよなぁ。。。
せめて声は届かないかと、毎日話しかけている!未だ反応は無いゾ!!
。。。え?ラン子の見た目がどうしても知りたい?お願いしますタロー様?
そこまで言うんじゃ仕方ねえなあ。ラン子の美しさは文章では表しきれないが。。。
出来る限り教えてやるよ。
ラン子はな、いっつも白いワンピースを着ててな。
長いキレーな黒髪なんだ。
前髪まで長ーいんだよ。
目も隠れてる。
だから、
生きてる俺の姿も、幽霊のラン子には見えないんだろうな。
あぁ、残念だ。。。
俺は今日も、部屋の隅で佇むラン子に話しかける。
「んじゃ、バイト行ってくるわ!!ラン子、愛してるぜぇ~!!」
タローの居なくなった部屋で、ラン子は1人微笑んだ。
最期まで読んで頂き、ありがとうございます!
=以下、意味が分からなかった人向けのネタバレです。
これを踏まえ、もう一度読んでみて下さい。。。
=========ネタバレ===============
タロー:交通事故の治療費でお金が無くなり、安いオンボロアパートに住むことになった男。霊が見える。
ラン子:何かしらで亡くなり、数日前にタローの住むオンボロアパートに住み着いた幽霊。




