深夜少年
「なぁなぁ、中学生の頃ってさ。よく、寝てない自慢したよな」
「ん。あ~したな。隣、失礼するぞ」
「どうぞ、ど~ぞ。スゥ~フ~で、高校になったらやらなくなったよな」
「あ~確かに。スゥ~ハ~しなくなったな」
「何でだと思う」
「知らん」
「俺も最近分かったんだけどさ。夜が特別じゃなくなったんだよ。ほら、小学生の時はさ。十時とかに寝てたじゃん。だから、夜更かしが特別だった。でも、中学生になったら、少しは自由にできるだろ。それで、みんな夜更かしをした。スゥ~フ~それで、夜が特別じゃなくなったんだよ」
「んぁ~あ~なるほどな。普通ってか、日常になった、みたいな感じか」
「そうそう。それに、さ。今だって、昔は漫画とかアニメのキャラクターが吸ってて、特別に感じたタバコも、さらっと吸ってるしね」
「確かに。信憑性ガン増しになった」
「スゥ~フ~だろ」
「んで、この話のオチは何だよ」
「ん~それはね~このままだといつか、特別がなくなって、つまんなくなるんじゃないかなって、さ」
「スゥ~ハ~それはないだろ」
「なんで」
「だって、俺は、スゥ~ハ~俺は、お前がいる限りつまんなくなんねぇもん」
「なるほどね~スゥ~フ~んえ、なにそれ。告白」
「遅せぇよ」
「確かに、遅めの青春だ」
「年齢的にも季節的にもか」
「季節、季節。あ~青春は春だもんな~今、夏だし」
「本当に、スゥ~ハ~遅せぇよ」
「言わなきゃ、スゥ~フ~伝わんねぇよ」
青「春」