ラジオだけは裏切れない
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
ラジオは絶対裏切らない。
これ、信頼に足る教訓だと思ってますよ。
「え、凄く真面目だと思っていた芸能人が、裏ではけっこうやらかしてた?」
物凄く沈んだ顔で投稿し、訳を聞かれて今に至る。かなり……ショックだった。
テレビで見てる時には誠実で、真面目な印象があった。役を演じる時にも原作を買って読み込むらしいし、共演者自身からお見舞いの話もトーク番組で聞いた。だから……誠実で真面目な印象があったのに……。
彼女は少し何かを考える様に視線を動かすと、瞬き一つして此方を一心に見詰めてきた。
「ま、私は芸に支障が出なければ何でも良いんだけど」
昔からこういう所がある。ばっさりしてると言うか、人格に括らないと言うか。でも今だけは少しだけ私の気持ちを汲んで、共感して欲しいと言いますか……。
そんな面倒な気持ちを胸に抱えたまま落ち込んでいると、彼女は僅かに口角をあげた。
「ねぇ、そん人。ラジオ出てる? 出来ればお悩み相談コーナーとかが良いんだけど」
「まぁ最近ので良ければ」
私は動画サイトを開き、彼女に見せた。彼女はサムネを一目見た途端に、自らも携帯を取り出して、イヤホンを上に突き刺した。形振り構わず耳にイヤホンを突っ込むと、真剣な顔をしたまま耳を済ませる。
僅か十分間の切り抜き。しかし、ある時彼女は眉を動かして、イヤホンを引き抜いた。
「んー……色恋沙汰の問題は……あるかもね。でもま、君が言う通り、仕事には真面目だと思う」
「何でそう思うの?」
「恋愛ネタの話の時、少し迷ってたから。結構ノリは軽いね。私みたい。でも役にはきっと真面目。この後に役の話が出てる。でも演じた子はこんなことしないだろうねって」
そう鋭利な刃のような言葉を吐き捨てて、彼女は僅かに口角をあげた。理知的で鋭利な光を宿した策士の瞳だった。思わず息を飲んだ。
「あのね、ラジオって親しい人の会話を小さな部屋で永遠とするの。それを盗み聞くものだから、ボロが出やすいの。その人の本性知りたいなら、ラジオ、ちゃんと聞いた方がいい。裏切られたくないなら特に」
もしかしたら、彼もちゃんと素の自分を出していたのかも知れない。でも……私がそのサインに気が付いていなかっただけなのかも知れない。何せ何も知らない彼女が言い当てたのだから。
「でもファンなら芸だけ売ってりゃ良い。程度が丁度良いかもね」
久方振りに、懐かしいラジオ名思い出しました。
放送中にお酒飲んだり、泣いたり、笑ったり、自由なラジオでした。楽しかったなぁって。
今はパーソナリティは御二方とも引退なさってます。
新しい方のを新しい気持ちで聞きたいですね。
まぁ、其方の話もおいおいと。
ラジオって素が出やすいんですよ。
舞台とか、フリートークとかよりも。
だから素のその人の人格が見たいならラジオ一択です。
舞台でお茶目炸裂させてる方もいらっしゃいます。
でもラジオの視聴者に『さん付け』したり、読み上げるだけじゃなくて、自分の考える伝えたり。
真面目なんだな。この人は。
と思った事も少なくないです。
誰を信じて良いか分からない!!
という呟きを見て思った事です。
ラジオ、真剣に聞くことです。
私も後書きでは嘘書けないと思ってますよ。