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おはようございます

「さて、これはどういうことでしょう。」



 不意に目を覚ました私は私自身に問いかけます。


 私の目に写るのは見知らぬ家具と、脱ぎ散らかされた衣類………


 あ、もちろん私の物ではないですよ。

私のはもっとカラフルな色合いですから。


 それに私だって今をときめく花の乙女ですからね。

自分の服を散らかすことに恥じらいを覚える程度の常識は持ち合わせております。

えぇ、しっかり持ち合わせているハズです。



 そんな自分に言い聞かせる様な言い訳をしつつ、取り敢えず体を起こそうとしました。

しかし……



「あれ?」



 明らかな違和感を訴える部位が1つ。


 軽い………とてつもなく軽いのです。


 慌ててそこに手をやります。


 そこにはガッチリとした質感の胸板が1つ……



ん?


カシャッ


ん??


カシャッ


んーーーーーーーー????????



 そんなバッチリの3カメ対応を取った所で現状が変わるハズも無く……



ってなんでこんな時にまでクールぶってるんですかバカなんですか私は!



こんな時はえーと……えーと………

そう!鏡です!

取り敢えず今、私がどうなっているか確かめないと!



そうと決まれば……


と、ぴょこんと、ベッドから飛び降りました。


そのまま部屋の中をかけずりまわります。



鏡台は……無い。


さっきの飾り気の無い服といい、家主は男なのでしょうか?

化粧品なんかも見当たらないので、十分にあり得ますね。


次はトイレ。

トイレは……そもそもトイレが無いですね。


廁みたいに外に有るのでしょうか。

ええい、後回しです。


トイレと来たら次は洗面台でしょう。

洗面台は……こちらもそもそも無いようですね。



だとすれば、この家は井戸を使っているか、家主は空き家に勝手に住み着いた方なのでパイプの工事が行えないか………ですかね。



前者の場合はまだ良いのですが、問題は後者なんですよねぇ。


空き家に勝手に住み着くと言うことは何が後ろ暗い事が有ると言うことであって………


要するに私はその人に拐われて連れてこられたと言う説も強くなってきたと言うことです。


まぁ、私に身代金を払う人なんて居ないので無駄なんですけど……





はぁ……

なんだか急にバカらしくなってしまいました。


もういっそこのまま寝ちゃいましょうか。

誘拐犯が帰ってこようがもうしらねーです。

売るなり犯すなりにすると良いのです。

まぁ、全力で抵抗しますけど。

喉笛噛み切って………やり………ま……す。


スピー

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