#2 メルヘーゼ連合
アランの住むアルファ村は突如火事にあった。そんな中飛んできた矢によってアランの弟は石にされてしまった....
アランは混乱していた。弟が石にされたと思ったら今度は自分も死にそうになり、そこで金と黒い髪をした男に助けられたのである。そしてその男はアランの目の前にいるのである。そしてその男は、
「お~い坊ちゃん、さっさと逃げな」
と面倒臭そうに言った。アランは恐る恐る、
「あなたは...........誰ですか?」
と聞いた。
「あれ~さっきも言わなっかったか~?俺はホルスだ。ほら、さっさと逃げろよ。」
「でも..........弟は..」
「俺が直してやるから大丈夫だ!!心配だったらメルヘーゼ連合ってところに来いよ~!!」
そう言ってホルスは村の方へ走っていった。アランはとっさに
「あっ弟を置いてかないでください」
といったがホルスの耳には届いてない。
(う~んきっとあの人は弟をメルヘーゼ連合ってところに連れて行って直そうとしていたんだな....じゃ あ俺が連れて行けばいいか。)
そしてアランは石になった弟を担ぐと、のたのたと歩き始めた。
そのころホルスは村の中心近くにいた。
「チッもう逃げられたか....まあいい。さてとあいつを取りに行くか~。」
そう言ってアランがいた方へと走っていった。
3日後村の火は収まった。しかしその3日の間に、多くの命が失われた。再建などはできるはずがないと村人全員が思っている。そう..村はただの焼け野原になっていた。アランが働いていた店も焼けた。しかしアランはそのことを知らない。なぜならあの日からメルヘーゼ連合を探す旅に出てしまったからである。
「ふぅふぅ.........」
アランはとてつもなく疲れていた。何せ石を持って歩くのである一日歩き続けて100メートルほどしか進めない。弟が小柄だったのが不幸中の幸いだった。しかし目的地の場所が分からないのはつらい。誰に聞いてもメルヘーゼ連合など知らないと答えるのだ。へとへとになっていると誰かの走る音が聞こえ、その”だれか”はアランに背中衝突した...急いで振り向くとそこには金髪でおでこにバンドを付けたアランと同い年ぐらいの少年が立っていた。が、そのままアランは気絶した。
気付くとアランはベッドに寝かされていた。布団を跳ね上げ文字通り飛び起きると周りに石となった弟がいるか確認した。しかし弟は見当たらなかった。すると
「あら?....おーいおじいちゃん!!起きたよ。あの子が!!」
と少女の声が聞こえた。そしてアランがいる部屋の中に高齢の男性と黒髪の少女が入っていた。アランは驚いていた、声の感じから幼いかと思っていたのに、自分と同じような年恰好をしていたからだ。
「ねぇねぇ君!!私はねぇメルヘーゼ連合員なんだよ~あはは!!」
無邪気に笑いながら少女は言った。




