死の恐怖
主人が7年にわたる癌との戦いに終わりを告げ、自宅で私が気がついたときには、と息を引き取ったのは昨年の2月3日。30年よりそったのに、予想以上にあっけない最後でした。見たことのない口を大きくあけ、何かいいたそうでした。発達障害の息子のことか、実の母に冷たくされ続けた私を心配したのかそれはもうわからない。
残された私にわかるのは寿命を宣告されてからの死の恐怖。
突然規制を発したり、ガンそのものの痛みより、辛そうだった。彼と過ごした闘病の日々が残してくれたのは、温かいものでもなく、冷たい冷たい死の現実。私はこの死の恐怖に一人で立ち向かえるのだろうか