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誰かが飛び去った後かもしれない
何かが過ぎ去った後かもしれない
だからこそそこにプリズム
だからこそ見える錯覚
かすかに浮かぶ白い装飾
目を凝らしても見えない装束
天啓の現れは耳元で囁くように
はじめまして
それでも疑うのは自分の目
瞬きをすれは消えてしまう
羽ばたく鳥が見えている
虹色の羽根が見えている
飛行機を追いかけるように
整然と並んだ風を追いかけるように
ピントボケだと知らず知らず
スライドするJPEG画像の列
Delete
Stop
震える手はシャッターを切った後
懐かしむのは去った跡
取り返せないのは昨日の明日
今生きるのは
何もない所は、何もないんですよね。
そこに、水蒸気であれ、氷の粒であれ。
もしかしたら神様か仏様か、悪魔か。
何かしらの存在がいなければ、そのまま光は透過します。
散乱して、虹色になることなんてありえない。
でもそれって、見る人によって何が居たかだし、何の跡かも一瞬思いを巡らさなければ意味がないんです。
素通りをして。
その後にアレ、って。
振り返った時にもまだいてくれるなんて、優しいものじゃ、ないんですよね。
タイトルは、ご勘弁ください。
空を眺めるのは大好きですが、今の一瞬がほしい!と思った時に手元にカメラがないのは世の常で。
こんな写真が取れるようにいつかなりたい!と日々精進でございます。
写真は『空乃千尋』様よりお借りしております。