表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国史に想う  連載エッセイ  作者: 酒井 知徳
織田信長の人物像・性格・人柄についての見解
14/22

信長が自ら第六天魔王と名乗ったと考える通説

この論説は、訂正させて頂きます。

今回、2016年10月29日、「第六天魔王信長・論争に終止符を!」と題しまして、新たな論説を投稿させて頂きました。

そちらを、私の考える本命説とさせて頂きます。

ご覧頂ければ嬉しく思います。



 それでは、信玄が、天台座主沙門信玄の信憑性について、二つの説を私の見解を交えて紹介させて頂きます。



「資料として論争の一節を乗せておきます」

 信玄が遠江及び三河の国に侵入せし前面白き事起こりたり。

 即ち信長に一書を贈りし時其名を揚げんとの慢心より封筒の上に次の如く認めたり。

 テンダイノザス・シャモン・シンゲン其、意(其の意味)は、天台宗の教の最高の家及び教師信玄といふことなり。

 信長はこれタイしてドイロクテンノ・マウォ・ノブナガ、其意そもと(其の意味)は悪魔の王にして諸宗の敵なる信長といふことにしてダイバが釈迦に對し其宗旨むねの弘布を妨げしが如く、信長は今日まで日本の諸々の偶像の尊敬及び崇拝を妨害せるが故なり。



「天台座主の下で修業僧侶する信玄」(実際にあった信憑性が高い説)

 

 この解釈は、ウィキペディアで拝見しました。

 さすが、ウィキペディアと感心します。

 

「天台座主沙門信玄」の解釈を、「天台座主(覚恕法親王)の下で修業する僧侶、信玄」と、しています。

 ポイントは、沙門です。

 沙門とは、出家して修行する人・修行僧・という意味です。

 ですが、修行僧と解釈しただけでは、覚恕法親王の下でとはなりません。

「天台座主である修行僧信玄」と解釈できます。

 しかし、当時の信玄は、天台座主の覚恕法親王を保護していました。

 信玄の元に天台座主の覚恕法親王が居たのです。

 この状況であるならば、「覚恕法親王の下で修業する僧侶信玄」という解釈が成り立ちます。

 

 信玄は、比叡山(天台宗)を復興し、仏門を保護しようとしていたとされています。そのため、仏門の守護者として天台座主と名乗ったとする解釈も有るようです。

 で有るならば、「天台座主(・・)信玄でよい気もします、ですが実際は、天台座主沙門(・・)信玄なのです。

 

 沙門を、~の下で修業すると解釈しますと、

「天台座主(覚恕法親王)の下で修業する僧侶、信玄」

 この解釈はとても説得力が有ります。


 ウィキペディアには、天台座主沙門信玄の解釈しか有りませんでしたが、原文で次に続く、★その意味~について、私なりに解釈し補足してみたいと思います。

 

「テンダイノザス・シャモン・シンゲン★其、意(其の意味)は、天台宗の教の最高の家|及び〈・・〉教師信玄といふことなり」

 

 ★その意味は、天台宗の教(えを尊ぶ者の中で)の、最高の家(武田家)であると共に、最高の布教者、信玄。


「ウィキペヂアと私が補足した解釈をまとめるとこのようになります」 

 ★天台座主沙門信玄(天台座主の覚恕法親王の下で修業する僧侶、信玄)

 其の意味は、天台宗の教えを尊ぶ者の中で最高の家(武田家)であると共に、最高の布教者、信玄ということです。


 私的に、砕けた解釈をさせて頂きますと、

「我が武田家、そしてこの信玄は、天台宗を全力で支えるぞ!」

 という意味合いがこの署名に在る気がするのです。

 

 フロイスの書簡のこの一説に対して、信憑性が高いと考えられる根拠をまとめます。

 当時、信玄は、天台座主の覚恕法親王を保護していましたので、このように名乗る事に、不自然さは有りません。

 もう一点は、書いてあると言う事実です。

 そして、第六天魔王は、仏門から見ると、僧侶の修業を邪魔する、試練を与える物であるが、一般的には、悪い者ではないので、信長が対抗して名乗る可能性はあると考えます。


したがって、フロイスの書簡は、信憑性が高く(事実)であり、信長が、仏門の修業を邪魔する存在の、第六天魔王と返したという根拠であるとされています。

 

 

 


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ