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泡と消えても…  作者: 夢カモメ
4/4

タエと源三の優しさ

小夜はその夜は

囲炉裏の側に寝かされた。

まだ…空に星が輝いているうちに

タエは起き出し源三の漁へ出るための支度を始めた…

小夜が起き上がろうとすると…


『まだ…無理はいけない…』と

源三が小夜を押し留める様に

声を掛ける。


『源三の言うとうりに

小夜…二三日は

体を休めなさい…』

とタエも優しく声を掛ける。


小夜の心は今までの中で

例える事が出来ない程に暖かくなった。


タエはまあるいオニギリと漬物を二切れだけの

弁当を源三に手渡し…

源三を送り出した。


体を休めろと言われても小夜は源三の背中を一目でも見たいが為に

身を起こした。


玄関を出た源三が振り返り

『小夜…無理はするな…』と声を掛けた。


小夜は只嬉しくて

只嬉しくて涙が溢れそうになるが…

必死に堪えた。



『さて…小夜…何時もは源三が漁に出た後は

一人での食事だけど…

今日は賑やかだねぇ』


と粥をよそった椀を二つ持ちより


『小夜…朝を済ませたら

お湯を沸かすから…

行水しなさい。

髪も、といてあげようね…』

小夜はタエと源三の優しさと粥の暖かさで

胸が一杯になった。




次回もお楽しみに

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