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泡と消えても…  作者: 夢カモメ
2/4

我が家にて

源三の肩に凭れる女の体は冷えきり…

源三が羽織らせた粗末な着物を通しても

源三の背中に伝わる

程に…冷たい。


源三の足は自然と早くなり駆け出す様に

母…タエの待つ我が家へ向かう


(長い間水に浸かって居たと見える

源三の首に回した指先は…

まるで…血が通ってないほどに冷たい…



息を切らせて源三は…

我が家の前にたどり着くと…


『母さん!!戸を開けてくれ!!』

普段…口数が少なく

大きな声など出した事が無い源三の

大声でのおとないに

タエは慌てて閂を外し

引き戸を開く



そこには源三が息を切らせ

その背中に担がれた若い女を認めて

タエは息を呑む…



『母さん!!この女の人は浜に打ち上げられていたんだ

兎に角体が冷え切っている。

囲炉裏の側で

体を暖めよう』


『源三や…お前は湯を汲みぬるくなるまで水でうべておくれ!』


タエは冷えきった体に熱い湯では体に毒だと知っていた


源三が井戸の水を汲みに行っている間にタエは女が着ている源三の服を脱がし

タエの着物を掛けてやる。

女は未だに目を醒まさないが?

タエは乾いた手拭いで女の体を擦って暖めた。


源三がぬるい湯を持ってはいって来た…


『源三…粥と白湯を用意しなさい』

源三は…竈に火を入れ

鍋に湯を沸かし始めた。




次回もお楽しみに

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