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 心臓がバクバクいっている。背筋に冷や汗が止まらない。

「……本当に、恵子なの?」

「エミリア?」

「……僕だよ、恵子の父の貴文だ」

「え……?」

「○○県△△市の市役所で係長をしていた、23で幸子と見合いで結婚、24の時に一人娘が産まれ、39の時に暴走車から娘をかばって病院で死んだ」

「え?お父…さん?」

「ああ、僕は死んだ後、気がついたら産まれたばかりの赤ん坊だった。それから16年、エミリアとして生きて来たんだ」

「本当に、お父さんなの……?」

「恵子……」

「お父さん……私、ずっとお礼を言いたかった……あの時、助けてくれてありがとうって……」

「馬鹿……親が子供を助けるのは当たり前だよ……お礼なんていいんだ」

 思わぬ親子の再開に、ひし、と抱きあう。

「……おい、恵子」

「……なに?」

 感動的なシーンのはずなんだが……。

「僕のお腹に当たっているものはなんだ?それにお前の手の動きが怪しいんだが……?」

「何って、ナニだよ?昨夜お父さんを気持ちよくさせていたもの」

 ん?なんか色々と忘れちゃいけないものがあるような……。

「って恵子!僕、昨夜お前と……!?」

「もう、お父さんったら言葉遣い、悪くなってるよ?」

「そう言う恵子も、その姿でその言葉遣いは気持ち悪いよ?」

「ああ、そうだね。んんっ、これでいいだろう?」

「ああ、うん……じゃなくて!僕、娘に……」

 娘と一線を越えてしまった!?知らなかったとはいえ、すごくまずいんじゃ……?

「ふふっ、大丈夫だよ……。僕の身体はアルベルトだし、おとう、君の体もエミリアだろう?僕達の間に血のつながりなんてないよ?その証拠に、僕は君の体に反応しているしね」

「いや、そういう問題じゃなくて!む、そういう問題なのか?いや、というか、恵子もなんでエミリアとできるんだ!?女同士じゃないのか!?」

「嫌だな、昨夜もたっぷりと愛したじゃないか。それに僕は恵子じゃなくてアルベルトだよ?エミリアも言葉に気をつけないと……」

「い、いや、アルベルトでも恵子でもどっちでもいいから!それよりどういうことなんだ!?」

「ふふ、簡単な事だよ。僕、いや、恵子の時も女の子が好きだったんだ。いわゆるレズってやつだね。だから僕はこの身体になって嬉しいんだよ。これで本当に女性を愛することができるからね。初めてエミリアを見た時、この人だって思ったんだよ。運命って言うのかな?だからエミリアを妻に出来て幸せなんだ。これからも一杯愛してあげるよ?」

「はぁ!?ちょっと待って!レズって、つまりそういうこと?」

「何を今更。エミリアだって昨夜は気持ちよかっただろう?一杯可愛い声を出していたじゃないか?僕達は夫婦なんだ。愛し合うのは当然の事じゃないかな?」

「いや、だから……!あ、こら!触るな!」

「ねえ、僕の事、嫌い?」

「そう言うことじゃなくて!んっ、胸を揉むな!」

「ごめんね?その気になってきちゃった。まだ起きる時間までは余裕があるから……ね?」

「ね?じゃない!んぅっ、やめっ!あっ……!」




 3ヶ月後、僕の妊娠がわかった。

 そりゃ、あれから毎日、足腰が立たなくなるまでしてりゃ子供も出来るよね……。

 僕の妊娠の知らせを聞いて父も母も大喜びで、早速ベビー服なんかを送ってきた。

 ああ、もうどうにでもしてくれ……。

「ふふ、最初は男の子がいいよね?次は女の子がいいな。エミリア似の女の子なら最高だね。その次は弟?妹がいいかな?両方作っちゃおうか?子供は何人いてもいいよね」


これで終わりです。

途中までは比較的テンプレな設定で、最後に…としてみたんですが、どうだったでしょう?

あ、厳しい意見はなしでお願いしますね……。


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