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私の初恋

作者: 言紬 現
掲載日:2026/03/09

美しいとは、程遠い

でも忘れられない。

私の初恋。

儚くて、美しい。

無自覚に、周りを惑わす。

今にも消えそうで

寂しそうな

その顔、その目。

触れたらいけない。

触れられない。

なのにその心が知りたくて

手を伸ばしてしまう。

ふっと、笑った貴女はまた

哀しそうで、寂しそうな顔をする。

私は、手を伸ばす事をやめた。

貴女には届かない事がわかったから。


貴女には大切な人がいる。

大切な人を、待っているんだ。

それを知ってしまったから。

手を伸ばす事をやめた。


貴女の大切な人は

貴女のために何をしたんだろう。

私にはできなかった

私には叶えられなかった。

貴女の心を動かす事ができなかった。


貴女の心は、あの人に向いている。

それは、今も変わらず。

いつになったらあの人は帰ってくるのか

わからないのに。

貴女は、ずっと待っている。

次に会えたときを想って。

楽しそうに

でもどこか寂しそうに笑いながら。


私の荒んだ心は、日に日に酷くなる。

それに気づいたのか貴女は

私の手を取った。

私の気持ちに気づいているのに。

私の好意に、気づいているのに。

どうして、どうしてっ。

混乱する私に、貴女は言った。

ありがとう。と。

これは、そうか…

私、フラれたんだ。

涙が溢れだす。

私の心は、人の心は

こんなにも乱れるものなのだと

初めて知った。


美しいとは、程遠い

でも忘れられない。

私の初恋。

お読みいただきありがとうございます。

次回作もよろしくお願いします。

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