表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/110

第68話「日本代表」

「突然だけど、藤原さくらちゃんには一週間、海外への出張を命じます」


ホームルーム開始直後、大島先生がそう告げた。

昨日の夕方にそれとなく聞かされていたから心の準備はあったけど、

クラスの空気は一瞬で止まる。


「えー!なんでさくらだけ?」


真っ先に反応したのはワカバちゃん。


「いいなぁ〜」


呑気に羨ましがるユミちゃん。

最近戸籍が正式に『辻ユミ』になった。あやめちゃんの『妹』として。


「出張って……何を?」


あやめちゃんが恐る恐る聞く。


「藤原さん、ユウの事は任せて。二人で仲良く待ってるから!」


黒田リサがユウ君の腕に絡む。


「いや、仲良くって何だよ!」


ユウ──いや、まだ『ユウ君』と呼んでしまう。


新生チーム・スプリングになって二ヶ月。旧シークレット・ヘブンも入り混じって、ぎこちなくも日常は落ち着きつつあった。


大島先生は教卓に手を置き、きっぱりと言う。


「三日後から『連合王国』で開催される『魔法少女ワールドカップ』に、日本代表として参加してもらうの」


教室の空気が一気にひっくり返る。


「は、はぁ!?」

「日本代表!?」

「ちょっと待って先生!?」


いつも騒がしいスプリングが、今日は正しい意味でうるさい。


「期間中チームは五人体制になります。留守を守るのも任務よ。

藤原さんは代表として。……以上」


淡々としていながら、その声には妙な重さがあった。


♦︎♦︎♦︎


同時刻。文部科学大臣室


「さくらちゃんに決めたのね。意外だわ。正直、夏樹ちゃんにするものだと思ってたわ」


水田マリがエントリーシートを見ながら言った。英語での書類提出なので、ダブルチェックを兼ねて見ていたのだ。


「今回は『顔見せ』が目的で『勝ち上がり』が目的ではないの。でも、1回戦の『グループバトルロイヤル』は勝ちたい。だから、『ビギナー部門』になる、さくらちゃんが適任だろうって思うの」


佐藤ゆりあがそう言った時、大臣室の電話が鳴った。


「はい、大臣室。え?いいわ、つないで……Thank you for holding. This is Yuria Sato speaking.(お電話代わりました、佐藤ゆりあです)

ーー

Sorry, but what do you mean by that?(え?どういう事ですか?)」

ーー

不穏な会話の後、ゆりあはゆっくりと受話器を置いた。


「何かあったの?」


横にいたが相手の声は聞こえなかったマリが聞いた。


「忘れてたわ。向こうの年度は9月スタートだって、だからさくらちゃんは『エキスパート』での出場となるって。それと『ビギナー』もそのせいで穴があいたから、もう1名『ビギナー』に出場させないと……」


初出場ならではの書類上の不備だった。国務大臣をやっていると4月が年度スタートの印象が強くなる。それは教育畑のマリも同じだった。


「と、なると。該当者は6名。大阪の『うさぎ組』3名と東京『チーム・スプリング』の椎葉ユウ・辻ユミ、仙台に配属した斉藤フミ。以上が該当者ね」

「大阪がいいわね。旧『シークレット・ヘブン』は長田洋子の置き土産で世代交代感がないでしょ?」

「それで1回戦突破を条件にするなら、西田真琴ちゃんかな?これで書類作るわね」


出発は明後日に迫っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ