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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第66話「面目躍如」

『自平党、大敗!』『自由平和党、過半数割れ』新聞の見出しが踊る。


「概ね予想通りね。むしろ2議席想定より多いわ」

「山岡センセイの選挙区が相手のスキャンダルで勝手に沈んだからね」


佐藤ゆりあの感想に水田マリが具体例を挙げて応える。


「まあ、過半数割れして、連立相手を『神示党』から『日本改革の会』に変えるように段取りしてるから問題ないわね」


昨年、12月24日。長田洋子率いる『シークレット・ヘブン』が主要8都市で起こしたテロを隠蔽するために、佐藤ゆりあは『突然の解散総選挙』『神示党との連立解消』『首相・中島浩二の総選挙後の退陣』を次々に繰り出した。


結果、報道はそちらを大々的に時間を割き、テロは『事故』として隠蔽され、『なかった』事にされた。


「それで次の『トップ』はどうするの?」


マリが尋ねる。


「それは総裁選で決めるわよ。私が」

「……民主主義国家の政治家のセリフじゃないわ」


呆れたようにマリが言う。


「本当、『民主主義』って、『タイパ』が悪いわ」


ゆりあがつぶやく。

『永田町の魔女』は健在だった。


♦︎♦︎♦︎


東京都文京区、明王義塾学園『魔法少女寮』


「え!あ!ごめん、ユウ君」


脱衣所でさくらはばったりシャワーから出たユウと鉢合わせた。


旧『シークレット・ヘブン』の魔法少女達は欠けたエリアをカバーするため、日本各地へと分散配置された。椎葉ユウ、黒田リサ、辻村勇二(ユミ)は東京支部に配属となっている。


ちなみに東京支部から『チーム・オータム』が全滅した仙台支部へ移籍し、そこにも『シークレット・ヘブン』の魔法少女が配置された。


こうしてぎこちないながらも、魔法少女達も少しずつ平穏を取り返していった。


♦︎♦︎♦︎


数日後、文部科学大臣室。


ゆりあのスマホに着信が入る。相手はマリア・ティモシェンコ、ロクライナ副大統領。『ヨーロッパ3大魔女』の1人である。


『もしもー、『招待状』は届いたかしら?』


マリアの声が電話越しでもわかる程、弾んでいた。


「ええ、届いたわ。こちらは『内戦』を終えたばかりで疲弊しているため『不参加』って事でーー」

「これは先輩として、ガチで言うわ。参加しておきなさい。今まで『招待状』が届かなかったのは『長田洋子』側にいっていたから。

つまり日本の魔法少女・魔女のトップが『交代』した事を対外的に知らしめるチャンスなの。勝敗はどうでもいい。知ってもらうだけであなたのプラスになるわ」


マリアが静かに言い、そしてこう結んだ。


「楽しみにしてるわ。『魔法少女ワールドカップ』」


返事も聞かずにマリアは電話を切った。

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