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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第3章「シークレット・ヘブン」

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第58話「12月24日⑤大阪」

大阪市中央区宗右衛門町。


『堺筋でアドトラックが他のトラックに接触されて、AMFGが使えなくなった。これで相手方とノーハンデ戦になる。心してくれ』


無責任にも聞こえるムツミ教官の声がテンペストから響く。有名なグリコの看板の近所。


「へー、大阪のドンキって観覧車があるんだ・・・」


戦闘に入ろうかという時に私はそんなどうでもいい事を口にした。大阪随一の観光名所である道頓堀近辺は今、誰一人として歩いていなかった。


理由は、


「・・・『人払い』完了」


伊都子さんによる魔法だった。

伊都子の『人払い』はそこが心霊スポットとか夜のトンネルのように心細くなるように感じてしまう魔法だった。


「『カケマシクモ、カシコミ、ウカノミタマノオオカミノ、ミナヲタタエル』!」


あげはちゃんが人型白狐に変身して上空にいる敵を目指す。


『真琴、ビーストはよろしくね!』


事前の取り決め通りだ。伊都子さんも少し遅れて上空に飛んでいる。


残ったのは私とビースト12体。20人はいる魔力中毒者。


「じゃあ、こっちも始めましょうか・・・『イージスの盾』!」


12枚のイージスの盾がビーストの首と胴体を分断する。ビーストを一瞬で屠った事で相手は少なからず動揺する。そこへあげはちゃんが襲いかかる。


その間に残された魔力中毒者を浄化していく。15分程度で全員の『浄化』が終わり、私も上空へ飛ぶ。


元・魔法少女が7名。思っていたより多い。あげはちゃんが5人と同時に戦い。残った2人を伊都子さんが担当している。


(思い出せ、さくらさんとの戦いを!)


パチン!


私は指を弾く。極小の『イージスの盾』が相手の衣類を剥ぎ取る。今日はクリスマス・イブ。周りくどい言い方だけど、12月の寒空で裸にされるとどうなるでしょう?ついでにテンペストのベルトも切ったので相手は魔法も使えない。


結論、裸で道頓堀川に落ちていった。さくらさんのように同時にはできない。でも1人、もう1人と落としていく。


『真琴!やりすぎ!』


あげはちゃんの焦りを感じる心の声が飛んでくる。そういえば、あげはちゃんは5人と互角に戦っていたし、精神感応で攻撃する術のない伊都子さんも攻撃を受けていた様子はなかった。


「・・・AMFGが使えなかったから、私が呪文を使えないようにしてた」

「って事は、私必要なかった?」

『必要ないとは言わないけれど、やりすぎ。先輩達の影響受けすぎ』


あげはちゃんが道頓堀川から助けた元・魔法少女達はガタガタ震えながら、


「怪物め!」


と叫んでいた。


♦︎♦︎♦︎


「あーあ、助っ人必要ないじゃん」

「取らぬ狸の皮算用だね。冬のボーナスをもらい損ねたよ」


と岸本梓と三月沙織が言い合う。


「はは、すまなかったな。あいつらも『レベル:E』の怪物ちゃんなんだ。3人とも」


と織田ムツミが言う。

大阪の魔法少女は速い。

世代が変わっても。である。

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