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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第3章「シークレット・ヘブン」

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第53話「宣戦布告」

東京都文京区、明王義塾学園 理事長室。


『佐藤ゆりあ 殿


来たる12月24日、私こと長田洋子率いる「シークレット・ヘブン」は福岡・広島・大阪・名古屋・横浜・東京・仙台・札幌の各都市にて魔法少女・魔女によるテロを実行いたします。

つきましては降伏か交戦かを選択いただきますようお願い致します。


長田洋子』


届いたメールをもう一度読み返す。


「パールハーバーのオマージュとしても酷すぎない?」


佐藤ゆりあは不機嫌そうに言った。


「12月8日の宣戦布告が初戦の後に届いた事?本当に『同盟国』嫌いだなぁって思うくらいだけど?」


答えるのは理事長であるマリ。彼女は悲観的状況を冷静に伝える。


「現状、北海道2チーム、東北が全滅。東京が3チーム、中部が1チームと夏樹ちゃん。大阪が1チームと訓練チーム1、中国が2チームと四国1チーム、九州は3チームだけど、東京と九州は小笠原と沖縄でエリアが広いから実質2チームよ」

「対して向こうは?」

「ゆりあちゃんの指示通り、黒田リサを顔認証AI監視カメラでマークしてたら本部がわかったわ。『汐留インターシティー』が中枢部ね。ただし他にも拠点があるかも。そこだけでも60人近く出入りがある」

「戦力になりそうなのは?」

「リストはPDFで送ってるから省くけど、人数は20人は確定。18歳以上の元・魔法少女、いや引退魔法少女が15人、黒田リサのような中途引退魔法少女が5人。いずれもこっちに寝返りは不可能ね。『お金』より『やり甲斐』ってタイプ」

「教育者としてショックだわ。退職金も渡して進学とか就職先までの進路まで確保しているのに」

「私としては予想より少ないけど?『勝機』がないと『宣戦布告』なんてできない。どこかに予備兵力があるかもしれない」

「そうね。それとそろそろかしらね」


壁に据付されたTVをつける。お昼のトーク番組を映しているが電子音と共に画面上部にニュース速報が流れる。


『ニュース速報・中島首相が衆院を解散。年明けに総選挙へ』


ゆりあの仕掛けた『陽動』だった。


「これでしばらくはマスコミはそっちで忙しいでしょう。SNSやネットメディアもね」

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