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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第3章「シークレット・ヘブン」

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第51話「椎葉ユウの選択」

大阪から帰って数日後、長田さんに呼び出された。


「ユウ君、もうすぐ我々『シークレット・ヘブン』と佐藤ゆりあが擁する『魔法少女』との間で大きな戦いが起こるわ。『さくらちゃん』見つかったわ。あなたの目的は果たせた。その上で聞くわ。あなたはどうしたい?」


言われて僕は黙り込む。


「少し考えさせてください」

「賢明ね。私はあなたも含めて、誰も強制するつもりはない。実際、何人かの『魔法少女』や『魔女』はここを去ったわ」


それだけ言うと長田さんは、僕に背を向けて窓の外を見た。それは僕がこの部屋を出ていきやすいようにだった。


部屋に戻ってしばらくすると、ドアをノックする音が聞こえる。リサだった。手にはペットボトルのコーラを2本持っている。


「入るわね。はい、差し入れ」


コーラを受け取り、椅子に座る。リサはベッドにもたれかかるように座った。


「洋子サンから聞いたでしょ?どーすんの?」


最近、リサの距離が近いと思う。地が出てるとも言える。


「ワタシはさ、正直・・・迷ってる。だから、ユウ君について行く」

「え?」


訳がわからずにそんな返ししかできない僕に、リサは続けて言う。


「前に言ったよね?『絶望が希望を連れてくる』って。ワタシはさ、ユウ君がどんな道を選んでもそれを『希望』に変えてみせる。『絶望』なんてさせない」


それがどんな気持ちか、わかってる。それを証明するように熱っぽい視線を僕に向ける。それでも臆病な僕はズルイ質問をする。


「例えば僕が、勇二君・・・『ユミちゃん』みたいになっても?」


勇二君は『魔法』が使えるようになりたいと、長田さんに頼み、『ユミちゃん』になった。この世界に『魔法使い』はいない。『女性』しか『魔法』は使えないものらしい。


「言ったでしょ?『どんな道を選んでも』って。ワタシがユウ君を・・・いいえ、ユウをどこに出しても恥ずかしくない『女の子』にしてあげるわ!」


その笑顔に希望が湧く。


僕だってさくらを止めたい。

国に利用されるさくらをだ。



♦︎♦︎♦︎


2週間後。


「気分はどうかしら?」


長田さんがニッコリと笑って聞いてくる。


「ホルモンバランスも問題ありません。慣れたようです」


あの日の翌日にはボクは女の子になっていた。最初は身体の変化に戸惑ったけれど、スカートにも髪を結ぶのにも慣れたし、最近はリサとの会話が楽しくもある。


「それじゃ、明日、頼んだわよ。私の代わりに派手な『宣戦布告』を打ち上げてきてね」


明日は『魔法少女』としての初めての任務だ。

ボクとリサとユミちゃん。3人で初の戦闘になる。


それはこの国で初めての『魔法少女』同士の戦闘だった。

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