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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第3章「シークレット・ヘブン」

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第49話「長田洋子の信念」

「面白いわね。あなた達3人ともあのチームと因縁があるなんて」


長田さんがため息とともに言った。

さっきまで大阪の万博記念公園にいたはずなのに、気がついたら汐留インターシティに戻っていた。


「ユウ君の探していた幼馴染の『さくらちゃん』は藤原さくら。魔法少女としては異例だけど、魔法少女になって戸籍上死亡扱い後も『藤原さくら』として活動している」

「生きていました。あの『都市伝説』は本物でした!」


長田さんが整理するように続ける。


「勇二君が探していた、お姉ちゃんこと辻村さくらちゃんは魔法少女になって、『辻あやめ』として活動してる。レベルはDで、精神感応系魔法少女」


勇二君はさっき長田さんに眠らされた。本来まだ動いてはいけない身体らしい。


「リサちゃんと一緒に魔法少女になった幼馴染の水谷さくら。魔法少女になった後は『桃園若葉』となった。レベルはC、物理系・水魔法が得意」

「レベルはワタシが抜ける時のもので、変動していると思います。辻あやめの精神感応はちょっと異常でした」


リサが訂正するように言った。

長田さんの中で何かがまとまったようだ。


「あの魔法少女について質問いいですか?」

「いいわよ」

「さっきからレベルがどうの言ってますけど、さっぱりわからなくて」


僕の質問に長田さんが答える。


「『テンペスト』は使用者が取り込んだ水分が記録されるの。魔力は計測できないから、『取り込んだ水分=魔力』としてね。それはデータ流用して作った『テンペスト・レプリカ』も同じ。便宜上、それを計測限界まで25%、50%、75%、100%と分ける。25%までのグループを『レベル:A』26〜50%までがBというように分けたものよ。腹立つけれど、昭和の男性支配の象徴ね。普通なら『レベル:A』が強いでしょ?おっぱいの大きさと同じように公安支配の時代に名付けたらしいわ」

「100%を超える者もいる。ワタシがあっちを抜ける時で2人。あっちでは有名人だったから名前は知ってる。『東の天才、広井夏樹』と『西の天才、岸本梓』この2人は計測限界超えの『レベル:E』を叩き出してる。『E』はExceedの『E』ね」


リサが補足して言う。


「もっと言えば、魔法を使い慣れるとレベルは上がる。あちらでは高レベルは18歳の定年間際が多かった」

「18歳までなの?」

「それについては佐藤ゆりあ大臣が決めたの。2008年に。血中の水分量が増えるって事は腎臓に負荷がかかる。昭和の時代は魔法少女は短命って言われてた。それを科学的に生物学的に研究して、その後の補償システムまで作り上げたのが佐藤ゆりあ。それが私の敵」


長田さんが苦い顔で言う。


「言ってる事だけ聞くとすごい政治家に聞こえますけど、佐藤ゆりあ大臣のどこが悪いのですか?」


「世界の軍事バランスの問題よ。魔法少女1チームで1個師団の戦力に相当するわ。これでこの国は『独立』が可能になる。『同盟国の傘』なんか借りなくてもね」


長田さんの目にははっきりと信念が浮かんでいた。

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