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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第1章「さくら、魔法少女になる」

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第4話「新しい生活(後編)」

入り口のドアを開けると中はマンションのような構造になっていた。


玄関から真っ直ぐに廊下があって、左右にドアが3つ、合計6つのドア並んでいる。さらにもう1つ突き当たりにもドアがあってそこから光と声が漏れ聞こえて、他に誰かいるのがわかる。


コンコン──。


ドアをノックして開く。

中には2人の女の子がいた。おっとりとしたロングヘアのお姉さんと私より背の低いショートカットの女の子だ。


「失礼するわね。チーム・スプリングの新規メンバーを連れて来たわ。各自、自己紹介してね。午後からの訓練は入ったばかりだから別メニュー。明日以降、本格的にやって行くわ」


ムツミ先生がそう告げた。


「藤原さくらです。よろしくお願いします」


私がそう言ってお辞儀すると。


「さくらちゃんね!学年は?」


ショートカットの背の低い、元気そうな女の子が聞いて来た。


「中2です」

「そっか!じゃ、同級生だね!ワタシは桃園若葉。ワカバでいいよ。よろしくね!」


そう言ってニコっと笑った。見た目通りに元気な子らしい。


「それでは私より、1つ年上ですね。私は辻あやめ。中学1年生です」


おっとりというよりしっかりと自己紹介した女の子は私より年上に見えた。少し前までランドセルを背負っていたなんて信じられないぐらい大人びている。


「よし!自己紹介も終わった事だし、部屋を案内するね。ここがリビングとキッチン。ここはチームの共有スペースだ。少し戻って、6つのドアのうち、ここが脱衣所、洗面所とお風呂。ここにあるペールに使い終わったおむつは入れておいてね」


すでにいくつかおむつが入っているので、あの2人もおむつだと少し安心する。ムツミ先生はそれからその隣の部屋に案内した。


「ここがさくらちゃんの個室ね。お給料が出たらテレビをつけてもいいし、好きなようにカスタムしていいからね」


部屋にはベッドと机、クローゼットがあった。まだ自分の部屋って感じはしない。そこに昨日荷造りした段ボールが3つとパンツタイプのおむつがケースのまま置かれている。


「ああ、それとこれ。新しいスマホ。言っとくけど、前の友達と連絡はできないからね。Xやインスタをチェックするぐらいは可能だろうけど」


そう言って、エプロンのポケットからスマホを出して私に渡した。


「昼から基礎知識講習だから、頑張ってね。私は仕事に戻るから、後はチームメイトか私を捕まえて聞いてくれ」


そう言ってムツミ先生は部屋を出て行った。





初訓練。


と言っても座学だった。教官が今日は有給休暇らしく、担当もムツミ先生。


「それじゃ、魔法について説明するね・・・」


魔法とは魔力を使って、物理的に不可能な現象を起こす事を言うらしい。

魔力とは空気中に溶け込んだエネルギーで、例えばヤカンを火にかけた時、コンロから出たエネルギーを100%はヤカンを温める事に使われず、空気中に見えない状態で拡散する。

それを摂取・利用できるのが魔法少女である。ただし、代償がある。空気中から魔力を受け取る際に水分も一緒に摂取してしまうため、魔法少女は魔法の行使のために血中水分量が増加してしまう。

そのためオシッコが異常に作られ、排出される。だからおむつが必要になる。



夕方。


「おつかれー!どうだった?」


笑顔でワカバちゃんが聞いてくる。


「結構、詰め込みで湯気が出そうです・・・」

「あはは、明日からは実技訓練も始まるからね」

「うっ・・・大丈夫かなぁ?」

「まあ、今日はこの寮の名物のオムカレーでも食べて元気出そう。おいしいんだよ!ドライカレーを薄焼き卵で包んだオムライス、更に上からカレーがかかってるの!」


何それ美味しそう。一気に明日も頑張るって思ってしまう。結構、私はタフなのかもしれない。



しかし、現実は私の成長なんて待ってくれなかった。

翌朝の訓練中に私は初出動を迎えた。

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