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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第3章「シークレット・ヘブン」

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第33話「大阪の乱」

『隣の大国』からの超音速ミサイル発射、自衛艦が迎撃というショッキングな出来事から2週間。世間は落ち着きを取り戻していた。


『和歌山県那智勝浦町の廃ホテルにて、魔力中毒者の目撃情報あり、至急現場に向かわれたし』


和歌山県那智勝浦町。

大阪の魔法少女は速い。現場まで出動から1秒で到着。


「あれだね」


岸本梓は、ビーストを見つけた瞬間。


「『いってらっしゃい♪』!」


手に持っていたガラス板を瞬間転移させる。

次の瞬間には、ぼとりとビーストの首が落ちる。


「『酩酊』」


三月沙織が目撃者の記憶を混濁させて終了する。


「状況終了。帰投許可を。作戦行動5分未満のため、メディカルチェック不要」


ここで少し違和感があった。普段ならすぐになんらかの応答があるのだが今日に限ってそれがない。


「『ワープ』!」


2人は大阪府高槻市へひとっ飛びで帰る。

しかし。


「ぎゃぁーーーー!」

「うぅうーーーー」


部屋に戻った瞬間、2人は倒された。



翌日、大阪市内の病院。


「最近、よく会うね。富士演習場では大暴れだったらしいじゃん」


いつもなら、最大限の皮肉に聞こえるその言葉に力がない。まるで包帯をミイラのようにぐるぐる巻きにされた少女がベットに横になっている。昨日、倒された沙織である。


「何があったの?」


広井夏樹は簡潔に聞いた。調査のためだ。


「出撃から戻ると大阪支部の部屋にこれが撒かれていた」


そう言って、手にした金属片を渡す。


「チャフ?」

「そう。アルミ箔を切って作ってる。これが空間中に漂っていたところに空間転移で帰投したから、身体中が切られた」


さらに沙織が質問する。


「ところで、あずちゃんは?」

「まだICU。出血量が多かったけれど、峠は越えたって」

「そう、『良かった』」


死にかけた事が?それとも?と思ってしまう。


「死ぬ事以外はかすり傷だからね」


大阪の魔法少女は強い。夏樹は圧倒される。


おそらく、犯人は2人以上のグループ。1人が出撃先の和歌山県那智勝浦町でビーストを作成。もう1人が大阪支部で『りす組』の指揮を行う、高野舞を無力化(具体的には拳銃での殺人未遂)してチャフを撒いている。


「それから、チャフに残留思念みたいな言葉が残ってた」


夏樹は静かに沙織の次の言葉を待つ。


「『シークレット・ヘブン』」


多分、『この事件』を起こした組織の名前だ。

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