表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第2章「国際問題編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/102

第25話「圧倒せよ」

このお話はフィクションです。

登場する人物・団体・国など全て架空のものです。

モデルがあっても全くのデタラメ・空想なんでよろしくです。

東京都千代田区永田町2丁目3-1。首相官邸地下1階「防災モニター室」


「ふふ、これでウチの勝ちは確定ですな!」


ニヤニヤと笑顔を隠そうともせず、防衛大臣、朝倉幸男は言った。それを制すように1人の男が言う。


「まだ、わかりませんよ。僕が防衛大臣だった時も、何度もひっくり返されましたから」


自由平和党総裁・内閣総理大臣、中島浩二。この国の最高権力者。10年程前に防衛大臣をしていたと佐藤ゆりあは記憶している。


「総理。どちらかに肩入れは良くありませんなぁ。防衛省さんだって、『AMFG』の開発に120億程かけたそうじゃないですか?三つ葉グループはそれで製薬部門を身売りしたとか」


煽るのは山岡龍馬国家公安委員長。

佐藤ゆりあは腕を組み、無言でモニターを見つめていた。


(圧倒しなさい!)


この一戦は、政治的な意味もあった。



静岡・山梨県境、防衛省・富士演習場。


彼我兵力差3:500。のはずだった。


「第1・3小隊、全滅。第2小隊も損耗率60%超。後方の第5小隊とごうりゅ・・・第2・5小隊全滅。水蒸気爆発とのこと。重軽傷者多数!」

「死亡判定で全滅した小隊に救護させろ」


絞り出すように黒川が言う。僅か15分。彼我兵力差3:350にまで変わっていた。




同所、第4小隊。


相手は公安のエージェントだと言う。相当の手練れだと松相遼は思った。入隊から7年、マガジンの硬い81式をあんなに簡単にリロードしている。さっき、俺は死んだ。右胸にその証拠のペイントがしっかりとついている。

中高生に擬態して任務をこなしていると説明だったが、本物に見える。ブレザーの制服にチェックのプリーツスカート、ローファーという格好がこの演習場に不釣り合いなのに、汚れひとつついていない。81式の反動を華奢な身体で受け流している。高く跳躍して塹壕の上官を狙う。


(おむつ?)


スカートの中が見えてしまった。中高生の見た目に似つかわしくないそれは、3歳になるウチの子と同じデザイン。


(そうか、女で長期戦も見据えてか!)


覚悟の違いに圧倒された。


30分後、黒川陣営。


彼我兵力差、3:3。悪い夢でも見ているようだった。彼女達が魔法を解禁してから、熱いナイフでバターを取るように、なめらかに兵力を刈り取られた。


(1人ぐらいは!と思ったがやっぱりダメか)


両手を上げて、降参の意を示す。


「降参だ。戦闘マニュアルを書き直すところから始めないと勝てそうもない。見事だった」


黒川は目の前にいる魔法少女達に敗戦の弁を述べる。


「ごめんなさい。『圧倒しろ』って命令なんです!」


そういって黒川はヘルメットにペイント弾を撃ち込まれた。



東京都千代田区永田町、首相官邸地下1階「防災モニター室」


「圧倒だったな!」

「圧倒でした」

「完敗です」


男3人が短く感想を言う。


「それで、そろそろ教えてもらっていいですか?『特殊任務』の内容を」


ゆりあが言った。しかし、それに答えるのは意外な人物だった。


「私から説明しますわ、中島首相」


部屋に入ってきたのは外国人女性。ブロンドの髪を三つ編みにして頭に巻いている。外務省の職員が申し訳なさそうに後ろからついて来る。


(確か62歳のはず、ずいぶんと若く見える)


「そんな!マリア=ティモシェンコ!ロクライナの副大統領!?」


彼女がこう言った公の場で声を裏返す事は珍しい。それだけこの事態が異常である事がわかる。マリア=ティモシェンコ。ロクライナの野党『マリア・ティモシェンコ・ブロック』代表だが、北の大国のロクライナ侵攻により「政争は後からできる」と連立し、副大統領に就任した。


「我が国と北の大国は3年前から戦争状態にありましたが、来週、ここ東京で停戦合意書にサインを行います。両国共に『継戦支持派』がいて過激なテロにはしる可能性もあります。そこで今回、警護役の厳選を中島首相にお願いしたのです」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ