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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第1章「さくら、魔法少女になる」

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第16話「ナツキ・レポート2」

広井夏樹は名古屋を離れる。チーム・スプリングが静岡で任務を終えて、名古屋でメディカルチェックを受けるからだ。

幸い、佐藤ゆりあ大臣も同じように考え、許可をくれた。


夏樹もゆりあも『藤原さくらに広井夏樹を会わせない方がいい』と考えている。理由は「どうなるかわからない」からだ。彼女の本質は「能力をコピーできる」それだけだが、問題は彼女が「感覚肌の天才」である事だ。水系の中能力者の能力をコピーして、元の能力者に氷や水蒸気爆発までスキルアップさせた。夏樹自身も魔法を便利に使いこなしているが、それがコピーされたらと思うと恐ろしい。


そういった訳で名古屋を離れ、長野県安曇野市に向かった。タイミング的にさくら達に感謝までしながら。


♦︎♦︎♦︎


「それでは山岡先生が降壇されます。拍手でお見送りをお願いします」


司会者がこう言って降壇を促され、会場を後にする。秘書官がすっと現れて言う。


「このホテルにお部屋をとっています。昼の予定は金沢の停電災害でキャンセルになりました。夜の会食までお部屋でお休みください」


そう言ってルームカードを渡す。1205号室とカードに書かれていて、エレベーターで12階に上がる。


SPはすでに部屋のチェックは終えているらしく、何も言わずに部屋の出入り口で待機するようだ。


「お疲れ様です。山岡龍馬代議士、いや国家公安委員長」


小学生に見える女の子。その姿から発せられたはずの声は、ひどく理知的で違和感をおぼえる。そんな人物に1人だけ、心当たりがあった。


「広井夏樹君、かな?」

「ふふ、正解です。山岡代議士。早速ですが、聞きたいことがあってここに来ました」


佐藤ゆりあ大臣が気にいるのもわかる気がした。孫や姪っ子のような愛らしさに自分と同等以上の知性がバランス良く感じる。


「それで何を?」

「50年前のスタンピートについて」

「なぜ私に?」

「山岡代議士、貴方が『森恒一夫』だからよ。これ若い頃の写真。髪型とメガネで誤魔化しているけど、同一人物でしょ。『連帯赤軍のリーダー』さん」


山岡の顔色が変わる。それによって認めてしまっていると理解した山岡は少し考えこんだ。自分自身がどこから話せばいいのかわからなかったからだ。


「もちろん、タダでとは言わない。これ」


そう言ってフラッシュメモリを山岡に渡す。


「対立候補の国民自由党の山寺代議士の下半身スキャンダル。防犯カメラ映像とホテル利用者の後ろに映り込んだ写真」


山岡は前回総選挙では小選挙区で僅か205票差で敗れ、比例区で復活当選していた。そこまで調べている中学3年生に戦慄する。同時に敵わない事も理解した。


「50年越しの追跡者か・・・長い話になるぞ」

「構わないわ。そのために金沢で大規模停電が起こるように電力システムにバグを仕込んだのだし」


今度こそ山岡は夏樹に恐怖を覚えた。

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