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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第77話「開戦」

連合王国、リッジケン近郊。ビギナーの部、2回戦会場。


「みなさん、この板に乗ってください!大丈夫です。1名づつ、あそこの救護テントに運搬します」


炎が迫る3階から、私は『イージスの盾』をエレベーターのように使って地上へ降ろしていく。相手は北欧『森林の国』の人だけど関係ない。救助に最善を尽くすだけだ。


30分とかからず、私は勝利した。相手は水を使う魔法少女らしかったが、火災を消せる程の威力はなかったらしい。


(おかしい、みんなスマホばかり見てる)


そんな事が気にかかった。


♦︎♦︎♦︎


その少し前、東京。


『おはようございます。「ビジネス・モーニング・サテライト」です、「隣の大国」が先程、「自由の国」の国債を全て売却すると発表しました。度重なる「自由の国」の追加関税への報復措置とされ、今日の株式市場・円相場が荒れるのは必至となっています』


キャスターはいつもと違い、緊迫した顔でニュースを読み上げた。


「周首席は仕事が早くて正確ね!」


テレビを消して、佐藤ゆりあはスマホから電話をかける。


「夏樹ちゃん、準備OK?『トリクシス』の無料配布を開始。同時に『スーパーセル』全面運用」

『全世界100ヵ国で無料公開したよ。同時にこっちの全資金を『トリクシス』で運用を始めていくよ。それから、ぶっつけ本番でどんなエラーが出るかわからない。サーバーや小さいバグを処理するから2〜3日連絡できないかも』

「そうよね。ごめんね、無理言って」

『メールなら時間かかっても返信はするから……』

「ありがとう。お願いね!」


♦︎♦︎♦︎


ほぼ同時刻、自由の国、ニューアーク市。ロームフェラビル。


「『人民の国』が我が国の国債を完全売却だと?」

「額はどのくらいだ?」

「約1兆ドル強かと」

「まあ、今日のウォーター街は荒れるだろうが、こっちには『Winx Club(ウィンクス・クラブ)』がある。世界最強の資産管理AIだ。多少の含み損はあっても、大丈夫だろう」

「投資資金10兆ドルから9兆ぐらいに低下ってところか?」

「楽観視はできんがそんなものだろう」


会議は緊張と安心材料を探す声で溢れていた。

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