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魔法少女はおむつが必要だなんて聞いてません!  作者: 062
第4章「魔法少女ワールドカップ編」

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第76話「動き出す」

「2回戦進出、おめでとう!」


戻ってきた真琴ちゃんを出迎える。相手の魔法を無効化してエリア外に放りだす、完全勝利といっていい内容だった。


「ありがとうございます」


と照れながら、席に座る。

これからあるのは2回戦のルール説明だ。

エキスパート・ビギナー同時にある。昨年は『美の国・ルシェンヌ・ド=ラ=ヴェル』のせいで不戦優勝だったので、ベスト8各国が真剣に耳を傾ける。


競技委員長である、『鉄の女』ことユンゲラ=メルケンさんが入室して、静かにルール説明が始まった。


「2回戦はビギナー・エキスパート、共に『救助』がテーマだ」


会場内がざわつく。


「戦わないの?」

「こんなルール、前はなかった!」

「私、勝てるかも!」


期待と不安の混じった、いろんな声が飛び交う。


「静粛に!」


その声が合図だったのか両脇の巨大モニターが切り替わる。


「まずは明日の午前、ビギナーからだ。ブリッジケン近郊に古いアパートがある、これが舞台だ。ストーリーは『2階で火災。エレベーターもない階段付近が火元のため、3階から5階まで15人の住民が取り残された』そんな想定だ。」


(なるほど、実際の出動をシュミレーションしての競技なのね)


「勝負はタイムアタック。住民を先に15人避難させる、又は3時間の競技時間が過ぎた場合は避難させた人数の多い方が勝利となる」


事前に設営して撮影したのであろう、アパートや救護テント、見取り図など次々と映像が切り替わる。


「アパートの正面玄関から100mの位置に救護テントを用意している。住民をここまで連れてきてはじめて『救助』となる。後のルールは1回戦と同じだ」


ここでメルケンさんはペットボトルの水を口にした。


「何か質問があれば、競技委員か試合中は審判でも良い、答えるのでそのつもりで。それからビギナー諸君はリッジケンへの移送があるので、本日午後10時にここに集合。全員同じクラスのホテルを用意した。今晩はそちらで休息するように」


最後は実務的な連絡で締めた。


「続いてエキスパートだ。こちらはシリー諸島沖、西に1マイルの大西洋上で行う。こちらの舞台は『客船』、救助人数は対戦によって前後する。事前にはわからない。が、乗員乗客両方が『要救助者』と見なす。まあ、『タイタニック』を思い浮かべてもらえばいい。救助は0.5マイル地点にいる救助船に乗せてもいいし、陸地にそのまま引き上げてもいい。あとはビギナーと変わらない。以上だ」


短く切り上げて、メルケンさんはホールを後にした。


♦︎♦︎♦︎


同時刻(現地時間14:00)。自由の国、ニューアーク市。ロームフェラビル。


「プラント大統領は間違いなく日本に圧力をかけたようです。さらに、ルールの開示を受けて第2艦隊を北大西洋の該当エリアへ旗艦『ウイリアム・クリントン』以下を向かわせました」


報告を受けて、フランク=ロームフェラは自信有り気に笑う。


「さあ、どうするのだ日本?」


♦︎♦︎♦︎


同時刻(現地時間23:00)、ゆりあの私邸。


「周書記長、10月のミサイル誤射の『借り』、返していただきますよ?」


電話の相手は隣の大国、書記長の周コンペイ。

昨年10月。隣の大国は超音速ミサイルを日本に向けて『誤射』した。いや、『そういう事になっている』。


「ええ、今度はそちらの国に『矢面』に立ってもらおうかと。大丈夫、4000年の歴史を持つ貴国に、あと1000年の繁栄をお約束しますわ」


2回戦は『政治』と『カネ』、『軍事』に『魔法』、『日本』と『自由の国』の両国民の見えないところで全面戦争が幕を開けようとしていた。

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