お嬢様、戦争とは人質であるクニの民同士が殺しあう事を強いられる、とても悲惨なものです。核兵器の廃絶ももちろん大切ですが、戦争を認める『交戦権の停止・放棄』こそが最も急がれる事です
【お嬢様 悪治物語】は天使で、いえ、あくまで五十界が舞台の、架空とされるお話です。
「お嬢様、よく戦争の犠牲者を”英霊”と称したりします」
「私は、この”物言い”が好きではありません」
「本来は、”戦争”という名のとても悲しい事件の犠牲者、被害者なのです」
「彼らを悼む気持ちは、とても大切なものです」
「しかし、治めるモノが”英霊”を口にする時、その裏にはある意図が込められています」
「将来、似たような状況になった場合に、また”英霊として犠牲になって下さいね”と言うものです」
『……』
「治めるモノが、戦争の犠牲者を”英霊”と美化するのは、戦争を”致し方のないもの”として肯定するためです」
「確かに遙か昔は、”一族の存亡をかけた”致し方のない戦争というものがあったのかも知れません」
「ですが、多くの人が属するクニの形態になった近代においては、戦争は”決して、あってはならないもの”なのです」
「お嬢様、戦争とは治めるモノが強悪犯となり、人質であるクニの民同士が殺しあう事を強いられる、とても悲惨なものです」
「核兵器の廃絶ももちろん大切ですが、戦争を認める”交戦権”の停止・放棄こそが最も急がれることです」
「そして、強悪犯と化した治めるモノに、従わぜるを得ない人々を救う仕組みを早急に確立しなければなりません」
「ただ、これは非常に困難な道のりになることが予想されます」
「なぜなら、この五十界(いせかい)、今のこの世界は、”従わせるために何もかもが歪められてしまっている”からです」
実はこの後、【お嬢様 悪治物語】で表現したかったことをプラトンが記していました。
2千年以上も前に (ᐢ ᵕ ᐢ)。
その表現の見事さには素直に脱帽する他、ありません。
その内容に触れたものが、以下のリンクの作品です。
※どのように ”従わせるために何もかもが歪められてしまっている” かも分かります
また、本作の後書き的な位置づけの話数へのリンクもありますので、宜しかったらご覧下さい。