死の際
俺の名は冴島雪、普通の社会人だ。
普通に働いて、普通に家族円満に暮らしている。
平凡な仕事人だ。仕事は板前をしている。
椀方、揚げ、焼、盛付、板場まで行き、何年も経ち自分の店を持ち、順風満帆に暮らし、上がりは少ないが、それでも週に一度は豪勢に出来るぐらいは稼いでいた。
だが、人生というのは至極難しい、今まで道理、車を運転し、朝市に向かっていたら、反対車線の大型トラックが、俺の愛車に目掛けて、突っ込んできたのだ。
目を冷ましたら、病院で、妻が俺の手を握っていた。
妻 「お願い、死なないでよ!いつもみたいに元気に笑ってよ!」
雪 「すまねぇな。妻よ。もう、体に力がはいらねぇーんだ。わりぃーな。こんな俺と結婚させちまって。」
本当に悔しかった。自分自身でも死は、もう目の前だと思うぐらいだ。体が軽い。目が冷めたときは1秒にも満たないぐらいかもしれないが、全身に激しい痛みが走った。
だが、脳が耐えきれなかったのであろう、その後からは、全身が脱力し、痛みすら感じなくなった。
妻が泣いている。申し訳ないとしか、言えない。俺の残せるものは、微々たる財産しかない。
雪 「おい、もう泣くなや。美人のおみゃーさんには、涙なんかより、笑顔のほうが似合うに?
すくねぇーかも知れんが、店の権利書、俺の着替えダンスのいっちゃん上に、置いてあるから、それ売りや。」
妻 「何馬鹿な事言ってんの!!これから死ぬみたいな事言わないでよ!!ねぇ!私の事幸せにしてくれるんでしょ!
約束したのに!破るの!?
お願いだから逝かないでよ!」
雪 「わりーな…正直に言う。もう、体が軽いんだわ。
約束したのに守れなくて悪かった。俺は死ぬまで、お前を、妻を愛し続けるさね。この体が肉塊になろーがや。」
妻 「だったら!!… 俺「わりーな。妻よ。俺の分まで幸せになり。子どもも、居らんからな。
手続き任せてわりーな。本当に、先に逝って、おめぇーさんのこと待っとるに?
だから、俺以上の良い男見つけて幸せになりーや。
ほたら、もう。逝くに。愛してたぞ。妻よ。ありがとうな。」
妻 「雪!!!……」
ここからは、もう何も聞こえなかった。何か叫んでいるのは、聞こえていたが、喋れなくなり、体も冷たくなっていくのを感じていた。
ああ…これが終わりなのか。もし、次の人生があるなら、体を鋼鉄か!!!ってぐらい、頑丈にしてほしいさね。
ほたらな。妻よ。あの世で見守っとるに。
こうして、冴島雪の生涯は、終わりを迎えた。
おはようございます。こんにちわ、こんばんわ、見ていただき、ありがとうございます。
年代遅れではありますが、異世界物を書いてみようと思い、執筆させていただきました。
誤字、脱字はお許しください。執筆いたしますのは、初めてでありますので。