未開の地アスタロト。
荒れ狂う地アスタロト。
これは一人の天才ハッカーがパソコンもない未知なる土地をその天才的な頭脳で征服していく一人の少年の物語である。
時を遡る事五年前。かつて日本という国において政治家の悪事を暴き不正を許さないひとりの天才ハッカーがいた。
その者のハッカー名は[黒騎士ブラックナイト]。
そのあまりに鮮やかながら悪党しか狙わない騎士道精神を持つゆえにまわりの国民からはやし立てられてつけられた名である。
その者の正体は未だに明かされずいまにいたる。
『なぁなぁ黒騎士の正体って誰なんだろうな?』
今日もまたある教室内で噂されている。
ここは政治家になるための学園私立黒滝学園。
(
そこの生徒にして黒滝香澄理事長の息子
2-B組黒滝竜馬。
彼は表向きは高校生として政治についてべんきょうしているが、かれのもう一つの名はかの有名な黒騎士ブラックナイトその人である。
そんなある日の2-B教室内。
『ほらほら噂の黒騎士さん。あなたの噂をしてますよー?』
そうはやし立てるのは竜馬の幼馴染霧雲加奈,。
『おい。やめろって加奈。俺は今ハッカーはやってないんだって。お袋にどれだけ怒られると思ってんだよ。』
『そんなこと言って。本当は嬉しいくせに。]
そんな平和な世界はある出来事によりいっぺんする。
『‘おい。これなんだよ。なんなんだよ。』
突如叫び声が聞こえる。ふと見るとクラスメート全員と俺たち、そしてクラスに入って来た俺のお袋、そして全学年生徒全員に魔法陣の様な文様が浮かび上がり、ある都市にワープされていた。
その地の名はアスタロト。
この未開の地アスタロトで黒滝竜馬は生き残り、どんな策謀を巡らすのか。