機動戦士ガンガル 機動戦士ガンガルSEED 〜パクリをつついて蛇を出す〜
さてさて、今回をもちまして第4弾、巨大ロボットの戦いは終了でございます。しかし我ながらきわどいネタを最後にぶち込んでしまったもんです。ホントに大丈夫か? と、不安になることしきりですが、まさか素人の、しかもフリーのエッセイごときにクレーム付けるもの好きもいないとは思うんですけどね。
もちろん、筆者自身、パクリがいいこととは思ってませんし、推奨したいわけでもありません。ただ昨今の、何でもかんでも元ネタ探しに血道をあげ、ほんのちょっと構図や設定が似ているだけでパクリだコピペだと指弾する風潮には些か嫌気が差してるのもまた事実なのです。(とはいえ、あの五輪エンブレム事件まで擁護する気はありませんが)
大体、これほど創作物が大量に製作、流通しているご時世で似てないものなんてあるのでしょうか? もっとも、原因はそんなところにはなくて、実はもっと根の深い問題があるようにも思えます。商業作品などでも類似性を指摘されて多くの作品が封印される度、うんざりもしました。その理由も分かります。商業作品なら売り上げを出さなきゃいけない。その制約の中でモノを作ろうとすると、どうしてもヒットの法則は踏襲しがちになります。
実際、あるロボットアニメの大ヒット以降、「これはあの作品の後追い(のようなもの)だ」と、指摘されるのが慣例になってた感もありますし、制作サイドもそれを狙ってたフシさえあります。
それでも、見た目は後追いでも、いいものは存在します。その違いは何なのか、筆者のような素人には分かりようもありませんが、つまるところ作り手の志ではないでしょうか。そんなよく分からない、あやふやなもので良し悪しを判断するのもどうかとは思うのですけど。
そのロボットアニメにしても上から下までオリジナリティに溢れてるってわけでもなく、過去作品からの引用、それこそマニアならニヤリとする元ネタも沢山あるというのは有名な話です。
それならば、ヒット作にせよマイナー作品にせよ、元ネタを意識した作品を指弾して潰すことは建設的なのかとも思います。まあ、商業作品では金銭が絡んでくるので難しい問題ではありますが。
しかし、本当のところはそんなことではなく、安易なパクリであれ、ネタかぶりであれ、ユーザーは潰したいわけではなくて、ネタにして楽しんでるだけなのに、発売元がことなかれ主義で一方的に作品をなかったことにしてるだけのようにも思えます。いや、そんな高尚な気持ちがあるわけではではなく、筆者がただ単にインチキ臭く、安易なパチものが好きなだけだったりするのですが。
筆者はパロディは大好きですが、パクリとの線引きはよく分かりません。ひとつ心配なのは、この風潮がエスカレートすれば自主規制の名のもとに、いずれはパロディさえ許されない、窮屈な世になるのではないか、ということです。
先日、ただの好奇心よりガンガルで検索してみると、現在、発売元はかなりの大手メーカーとして成長を果たしており、ガンガルも黒歴史というより、若さゆえの過ちといった塩梅で、バン〇イもかなりおおらかに対処されているご様子。今のご時世では奇跡的ともいえるこの朗らかさに、日本の創作活動にもまだまだ希望があると感じた次第です。
筆者としては今後もずっと、ガンガルのような怪しげな創作物(?)が潰されることなく、いつまでもいじられ、笑われ、ネタにされ続けることを祈るばかりなのです。




